脇田成
( わきた・しげる )脇田 成(わきた・しげる):1961年京都府生まれ。東京大学経済学部卒。東京大学助手、東京都立大学経済学部助教授等を経て、現在、東京都立大学経済経営学部教授。博士(経済学)。著書に『ナビゲート!日本経済』(ちくま新書、2010年)、『賃上げはなぜ必要か』(筑摩書、2014年)、『日本経済論15講』(新世社、2019年)、『日本経済の故障箇所』、『マクロ経済学のナビゲーター[第4版]』(ともに日本評論社、2024年)など多数。
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日本経済が力強さを取り戻せない。その原因は、過剰な企業貯蓄にある。90年代以降、企業は国内投資と人件費を抑制し、内部留保を増大させた。その結果、経済全体の資金循環が大幅に狂った。経済を正常に戻すには、賃上げを行い、資金循環の再始動が必要だ―。本書では、市場メカニズムを分析し、(苦しまぎれの金融政策ではなく)労働市場を通じて経済を動かす方法を考える。正統的なマクロ経済学者による、大胆で現実的な日本経済論。
第1章 成長と循環のあいだ
第2章 増大する非正規労働者をどうとらえるか
第3章 ミドルの不満と閉塞の構造
第4章 要塞化する日本企業
第5章 自分を見失った政府
第6章 少子化と家庭の変容
第7章 立ちすくみの構造
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