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筑摩選書

賃上げはなぜ必要か

——日本経済の誤謬

企業貯蓄から家計へ! 資金循環を再始動させよ

日本経済の復活には、賃上げを行い、資金循環の再始動が必要だ。苦しまぎれの金融政策ではなく、労働政策を通じて経済全体を動かす方法を考える。

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01593-8

Cコード

0333

整理番号

86

2014/02/12

判型

四六判

ページ数

384

解説

内容紹介

日本経済が力強さを取り戻せない。その原因は、過剰な企業貯蓄にある。90年代以降、企業は国内投資と人件費を抑制し、内部留保を増大させた。その結果、経済全体の資金循環が大幅に狂った。経済を正常に戻すには、賃上げを行い、資金循環の再始動が必要だ―。本書では、市場メカニズムを分析し、(苦しまぎれの金融政策ではなく)労働市場を通じて経済を動かす方法を考える。正統的なマクロ経済学者による、大胆で現実的な日本経済論。

目次

第1章 成長と循環のあいだ
第2章 増大する非正規労働者をどうとらえるか
第3章 ミドルの不満と閉塞の構造
第4章 要塞化する日本企業
第5章 自分を見失った政府
第6章 少子化と家庭の変容
第7章 立ちすくみの構造

著作者プロフィール

脇田成

( わきた・しげる )

一九六一年京都府生まれ。マクロ経済学者、首都大学東京大学院社会科学研究科教授。東京大学経済学部卒業。博士(経済学)。日本経済を総体的に論じる視点をそなえるマクロ経済学者。内閣府経済の好循環実現検討専門チーム会議委員。著書に、『ナビゲート!日本経済』(ちくま新書)、『日本経済のパースペクティブ』(有斐閣)、『マクロ経済学のナビゲーター(第3版)』(日本評論社)などがある。

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