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内容紹介
江戸時代において漢詩は詩歌の王道をなす。それはまた知識層が身につけるべき素養のひとつでもあった。幕末維新という激動期、志士たちは数多くの優れた漢詩を遺している。勝海舟、西郷隆盛、吉田松陰、桂小五郎、高杉晋作など、時代を代表する人々が人生の画期において詠じた詩は、その心情の紛うかたなき結晶である。時に烈々、時に艶美。それら詩の味わいとともに描かれる二十の肖像。
目次
高杉晋作―痴情は却って老残の枝に在り
久坂玄瑞―海防の大義竟に如何
桂小五郎―天道は未だ知らず是か非か
日柳燕石―故さらに梨花に就く淡月の光
吉田松陰―盛んに桃李の枝を植えん
橋本左内―扼腕して頻りに睨む日本刀
佐久間象山―丹桂の花陰に鳳声を学ばん
藤田東湖―三秋の風物英雄を老いしむ
横井小楠―血統の論豈に天理に順わんや
宮部鼎蔵―胸中の部伍常に堂堂たり
梁川星巌―一例に詩人は道を聞くこと遅し
藤井竹外―樹樹の樹頭 絳霞を篭む
大橋訥庵―刑屍 累累として鬼火青し
山田方谷―何処の青山か骨を埋めざらん
村上仏山―落下粉粉 雪粉粉
月性―火攻めして勝を決し艨艟を燬す
前原一誠―吾は今国の為に死す
雲井龍雄―慷慨山の如く 死を見ること軽し
西郷隆盛―笑う儂死に向として仙客の如し
勝海舟―嘯響凛然として一剣寒し
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