佐藤正英
( さとう・まさひで )佐藤 正英(さとう・まさひで):1936-2023年。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。東京大学名誉教授。倫理学・日本倫理思想史専攻。日本倫理学会会長も務めた。著書に『隠遁の思想』(ちくま学芸文庫)、『親鸞入門』(ちくま新書)、『故郷の風景』(ちくまプリマー新書)、『日本倫理思想史』(東京大学出版会)、『歎異抄論釈』(青土社)など多数。
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日本の思想は、ときどきに流行する意匠が構造化されないままに同居していて、一神教に見られるような座標軸がないとされる。しかし日本の思想が私たちの魂を形成していることはいうまでもない。神の祀り、和歌のあはれ、仏法の絶対知、儒学の天などの古層を掘り下げ、今・ここをよりよく生きようと葛藤してきた私たちのありようを解明し対象化して、新しい日本の倫理学の構築を試みる。
第1部 現存の根本構造(無窮無辺の時・空へ
外なる他である“もの”
自である内なる“たま”
「生」の世界
「生」の意味)
第2部 伝承としての倫理思想(“もの”神の祀り
花鳥風月・原郷世界
仏の絶対知
武士
「天」
文明)
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