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筑摩選書

教養主義のリハビリテーション

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01666-9

Cコード

0300

整理番号

160

2018/05/14

判型

四六判

ページ数

224

解説

内容紹介

教養が危機に瀕している。お手軽な本が氾濫し、歴史感覚の希薄化が進み、知の下方修正が止まらない。専門家の世界では知のタコツボ化が進み、他分野に無関心な研究者も少なくない。メディア環境が大きく変わるなか、教養主義のバージョンアップには何が必要なのか。気鋭の批評家が竹内洋、吉見俊哉、鷲田清一の諸氏と、教養主義の来歴、未来をめぐって対論。最終章で「来るべき教養」を展望する、比類なき書!

目次

第1章 現代編 「現場的教養」の時代―鷲田清一×大澤聡(リーダー・フレンドリー?
日常のことばで考える
パッシブにならない
コミュニケーション圏の外へ
タコツボ化と総合
のっぺりした世界に歴史性を
アートの新しい活用法)
第2章 歴史編 日本型教養主義の来歴―竹内洋×大澤聡(教養主義の起源をめぐって
マルクス主義と日本主義
文学部的なものの盛衰
丸山眞男と吉本隆明
卓越化から平準化へ
研究者の劣化スパイラル
「上から目線」というけれど
文化ポピュリズムの構造)
第3章 制度編 大学と新しい教養―吉見俊哉×大澤聡(「いま・ここ」を内破する知
ジャンル混淆性の再帰的設計
とある改革私案
第三の大学の誕生?
フレーム構築力を身につける
専攻の二刀流主義を導入せよ
エンサイクロペディアへの回帰
教養としてのアーカイブ活用)
第4章 対話のあとで 全体性への想像力について

著作者プロフィール

大澤聡

( おおさわ・さとし )

一九七八年生まれ。批評家。近畿大学文芸学部准教授。専門はメディア論/思想史。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。著書に『批評メディア論――戦前期日本の論壇と文壇』(岩波書店)、編著に『1990年代論』(河出ブックス)、『三木清教養論集』『三木清大学論集』『三木清文芸批評集』(以上、講談社文芸文庫)などがある。

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