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筑摩選書

「抗日」中国の起源

——五四運動と日本

建国の源泉に「抗日」をもつ中国。この心性は五四運動を起点とするが、当初は単なる拝外主義ではなかった──。新史料をもとに、中国のジレンマを読み解く。

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01679-9

Cコード

0322

整理番号

171

2019/02/12

判型

四六判

ページ数

304

解説

内容紹介

ナショナリズムの中核に強烈な「抗日」感情をもつ国・中国。その起点は五四運動にあるが、それは単なる排外主義運動ではなかった。陳独秀、李大釗、魯迅など、五四運動を主導した知識人は、いずれも日本への留学経験があり、大正デモクラシーに学ぶ意欲をもつ「知日」派でもあったからだ。建国の原点に位置づけられる五四運動は、「抗日」と「知日」の一見相反する対日感情をあわせもち、その後の中国のジレンマの原型をなしていた―。二〇一九年に百周年を迎える五四運動。中国を規定するこの歴史的事件を、あらたな角度から分析すること

目次

はじめに 現代中国の原点としての五四運動
第1章 五四運動と対日感情
第2章 清末の教育改革と日本
第3章 中国人の日本留学
第4章 中国の日本人教師
第5章 中華民国の誕生と教育改革
第6章 五四運動と日本
おわりに 五四運動の遺産

著作者プロフィール

武藤秀太郎

( むとう・しゅうたろう )

1974年生まれ。専門は社会思想史。早稲田大学政治経済学部卒業。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。学術博士。現在、新潟大学経済学部准教授。著書に『近代日本の社会科学と東アジア』(藤原書店)、編著に『福田徳三著作集』第15・16巻(信山社)などがある。

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