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筑摩選書

盆踊りの戦後史

——「ふるさと」の喪失と創造

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01719-2

Cコード

0339

整理番号

202

2020/12/15

判型

四六判

ページ数

256

解説

内容紹介

盆踊りは地域コミュニティの変化を常に生々しく映し出し、新たな文化・風習を育んできた。もともと伝統的な村落社会においては地域の信仰と深く結びついていた年中行事の一種だったが、戦後になると、信仰との結びつきは薄れ、住民たちのレクリエーションおよび地域振興を目的とする盆踊りが全国的に行われるようになった。粗末なスピ?[カーから流れる「オバQ音頭」や「ドラえもん音頭」、PTAによる手作り感満載な屋台、子供たちを中心とする熱気のない踊りの輪――。高度経済成長期に入り、地方から都心部/郊外へと人口が集中していくなかで行われるようになったそうした盆踊りは、戦後になって生まれた「新しいコミュニティ」を背景として、新たな役割を担うことにもなったのだ。そうした盆踊りはその後、コミュニティの崩壊や不況の時代に突入したことなどにより中止を余儀なくされたものも少なくないが、その一方で近年ではまちづくりイヴェントとしての可能性も注目されている。本書は盆踊りの戦後史を通して、コミュニティの変遷を語る。そして、2020年コロナ禍で中止された盆踊りのルポを最後に収録し、盆踊りの意義を見つめなおす。

目次

第1章 日本の近代化と盆踊り―明治?昭和初期
第2章 戦後復興と盆踊りの再生―昭和二〇?三〇年代
第3章 高度経済成長期の新たな盆踊り空間―昭和三〇?四〇年代
第4章 団塊ジュニア世代と盆踊り―昭和五〇年代
第5章 バブル最盛期の盆踊りと衰退―昭和六〇年代?平成初期
第6章 東日本大震災以降の盆踊り文化―平成後期?現在
終章 アフター・コロナ時代の盆踊り―二〇二〇年夏に考える

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