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筑摩選書

中国共産党、その百年

アジア・太平洋賞特別賞(第三三回)/司馬遼太郎賞(第二五回)

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01733-8

Cコード

0322

整理番号

214

2021/06/15

判型

四六判

ページ数

384

解説

内容紹介

 中国共産党は、2021年に創立100周年を迎える。党員数は 2000年末現在で約 6451万人。人口約13億4000万人を治めるメガ政党だ。その100年の歴史を、単に通時的、概説的な通史としてではなく、現在の共産党にも引き継がれる様々な属性を、それぞれの時代に合わせてトピック的にからめながら書き進めていく。歴史にかんする基本的な叙述と関連する属性の解説と、それにまつわるエピソードの紹介を一つのまとまりとして、各章を構成していく。大きく分ければ本書は三つのパートからなる。第Ⅰ部では歴史を扱?、(共産党の前期、1920前後から1949年)。第Ⅱ部では毛沢東の人となりや関連する人物を取り上げる。このパートでは毛沢東のほか、周恩来、劉少奇といった、主要な指導者にも光を当てる。それによって、人の顔が見えるような党史叙述を目指す。第Ⅲ部では、建国から現在に至る共産党の歴史を描く(1949年から2021年)。中国共産党史研究の第一人者による渾身の一作である。

目次

第1章 革命の党の出発(「中国共産党」の起源
コミンテルン―中共DNAの来源 ほか)
第2章 権力への道(農村革命と中華ソヴィエト共和国―革命根拠地という場
長征―党自立への転機 ほか)
第3章 毛沢東とかれの同志たち(毛沢東を知ることの意味
毛沢東のパーソナリティ―どんな青年が共産党員になったのか ほか)
第4章 人民共和国の舵取り(巨大政権党の今昔
戦争の中の船出―新生国家の原体験 ほか)
第5章 革命を遠く離れて(脱文革の模索―何が中国共産党をもたせたか
「改革開放」の光と影―一九八九年の民主化運動 ほか)

著作者プロフィール

石川禎浩

( いしかわ・よしひろ )

1963年生まれ。京都大学大学院文学研究科史学科修士課程修了後、京都大学人文科学研究所助手、神戸大学文学部助教授を経て、現在、京都大学人文科学研究所教授。京都大学博士(文学)。中国近現代史を専攻。著書に『中国共産党成立史』(岩波書店)、『革命とナショナリズム:1925-1945(シリーズ中国近現代史 3)』(岩波新書)、『赤い星は如何にして昇ったか』(臨川書店)、編著に『中国社会主義文化の研究』(京都大学人文科学研究所)、共訳書に『梁啓超文集』(岩波文庫)などがある。

この本への感想

文章が、普通の主婦の私にも分かるように書かれていて、読みよい本でした。中国のことをこんな風に分かり易く解説してある本を読むのは初めてで、表だけでは判らないことの説明がとっても腑に落ちるように説明してあって、一気に読んでしまいました。もう一度ゆっくり読んでみたいと思います。

あーや

さん
update: 2022/04/13

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