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筑摩選書

PTA モヤモヤの正体

——役員決めから会費、「親も知らない問題」まで

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01736-9

Cコード

0337

整理番号

218

2021/09/15

判型

四六判

ページ数

240

解説

内容紹介

日本の公立小・中学校にはたいていPTAがある。それゆえ、子どものいる家庭ではPTAとのかかわりが生じる。子どもが学童期になると、PTAの役員や係が決まるまで帰れず、しんどい思いをする保護者も多い。最近でこそPTAの入退会は自由だと知られてきたが、PTAによっては同調圧力が強く働き、入退会自由を口にするのも憚られる状況だ。そもそも、多くの人がイメージするPTAは、学校単位で活動するそれのことだろう。だから、日本のPTAがピラミッド型組織になっていて、その頂点に「日本PTA全国協議会」があり、800万会員を擁する日本最大の社会教育団体であることは殆ど知られていない。しかも、学校単位で活動するPTAが徴集する会費の一部は、市区町村単位の上部団体→都道府県単位のそれ→日Pへと「上納」され、その使途には不明なところがある。この組織の上層へ行けばいくほど、自営業男性の数が増えていく。ジェンダー問題が影を落としているのだ。しかも、憲法改正など右派的な主張をすると同時に「親学」推進に熱心な日本青年会議所に所属する男性が少なくない。PTAの「闇」をも明らかにした渾身のドキュメント!

目次

第1章 まだまだおかしいPTA(初のPTA活動、1年目で挫折
親をモヤモヤさせるのは… ほか)
第2章 これだけは知っておきたいPTA(PTAの仕組みの基本
PTAはどのように始まったのか?)
第3章 親も知らないPTAの世界(「大きなPTA」の解剖―「P連」の世界
PTA組織の頂点、「日P」とは?)
第4章 「大きなPTA」はどこへ行く?(「親学」とPTAと現実政治と
PTAと日本青年会議所(JC))
第5章 これからのPTAのために(動き出すPTA問題
どこが、どう変わるといいのか? ほか)
特別編 不合理なことは不合理だと声を出す―前川喜平氏インタビュー

著作者プロフィール

堀内京子

( ほりうち・きょうこ )

1997年より朝日新聞記者。経済部、文化くらし報道部、特別報道部など。執筆陣の一人として『徹底検証 日本の右傾化 』(筑摩選書)、『まぼろしの日本的家族』(青弓社)、『ルポ 税金地獄』(文春新書)に参加。

お詫びと訂正

2021年9月15日発行の堀内京子『PTA モヤモヤの正体』(筑摩選書)第1刷に誤りがありました。下記の通り訂正し、お詫び申し上げます。

176ページ・前から3行目
【誤】2013 年
【正】2002年

同・前から4行目
【誤】高橋氏が立ち上げてから7年目となる
【正】4年後に高橋氏が協会を立ち上げることになる

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