ちくま文庫
新版 思考の整理学
外山滋比古
著
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人間はなぜ忘れるのだろう?忘れることには、一体どんな意味があるのか?「老来、忘れっぽくなった、その腹いせに“忘れ”を俎上にのせてまじまじと見てやろう」という著者が、今までとかく無視されがちだった“忘れ現象”に独自の光を当てて、人間が人間であることの意味を深く見つめる、洒脱な哲学的エッセイ。
序章 記憶のヒキダシ型とマリモ型
記憶とブラック・ホール
忘却の空白と糸
空間感覚の成り立ちかた
喪失した自分
〈忘れ〉と自由な構想
忘れた何かが呼んでいる
身のたけにあった言葉で
丈夫すぎるのもよくない
傘を忘れること
発掘された安万侶墓誌
山の神まつりのひながた
終章 あるかなきかの煙
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