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ちくま文庫

太宰治全集 5

16年12月、日本は大きな戦争に突入した。戦時下、いっそう質の高い文学活動が展開され、名作が生み出された。「正義と微笑」「帰去来」他12篇。

定価

1,056

(10%税込)
ISBN

978-4-480-02255-4

Cコード

0193

整理番号

-12-5

1989/01/31

判型

文庫判

ページ数

416

解説

内容紹介

昭和16年12月、日本は大きな戦争に突入した。「しかし、私は小説を書く事は、やめなかった。もうこうなったら、最後までねばって小説を書いて行かなければ、ウソだと思った…」(「十五年間」)。大戦の進行につれて文化統制が強化されるなかで、太宰ほど質の高い文学活動をした作家は、ほかにない。戦時下に成った作品群を収める。

目次

新郎
十二月八日
律子と貞子
待つ
水仙
正義と微笑
小さいアルバム
花火
帰去来
故郷
禁酒の心
黄村先生言行録
花吹雪
不審庵

著作者プロフィール

太宰治

( だざい・おさむ )

太宰 治(だざい・おさむ):1909年、青森県北津軽郡金木村生まれ。中学の頃より同人誌に習作を発表。旧制弘前高校から東京帝国大学仏文科へ進学、中退。1933年、太宰治の筆名で「列車」を発表。「二十世紀旗手」「女生徒」「富嶽百景」「お伽草子」「ヴィヨンの妻」「斜陽」ほか代表作多数。1948年、筑摩書房の雑誌「展望」にて「人間失格」連載。同年6月、同作最終回の掲載をみることなく、玉川上水に投身。

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