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ちくま文庫

荒涼館 1

創業70周年記念復刊

「二都物語」などで知られるディケンズの名作。荒涼館をめぐる美しい娘たち、恋、上流婦人の謎。大きな織物にも似た魅力の長篇。 【解説: 青木雄造 】

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-02297-4

Cコード

0197

整理番号

-2-1

1989/02/28

判型

文庫判

ページ数

464

解説

内容紹介

エスタ。この、出生の謎をもつ美少女の語りを軸として展開する多彩な物語。その背景となる「ジャーンディス対ジャーンディス事件」とは何か?上流夫人の秘密とは?野心的な弁護士の策動、奇妙な慈善事業家、アヘン中毒の代書人、相次ぐ事件…。イギリス19世紀を代表する作家ディケンズが、小説の面白さのすべてを盛り込み、読者に息もつかせぬ興奮の世界をくりひろげる。

この本への感想

 ディケンズの本を愛読しています。どの本もストーリがどのように展開するのかとても興味深く、長編ですが、読み終わるのにそんなに時間はかかりません。登場人物の描写が素晴らしく、愛すべき善人、嫌悪すべき人物共に活き活きと描写されています。貧しく心清き人には感動すら覚えます。すべてがハッピーエンドといかないところもいいですね。
 特に本書に関しては、エスタのような心優しき人が実在していたら、世の中救われる人がたくさんいるだろうな、と思いました。ディケンズの作品の中でも好きな作品です。

豊野国

さん
update: 2011/09/29

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