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ちくま文庫

赤線跡を歩く

——消えゆく夢の街を訪ねて

戦後まもなく特殊飲食店街として形成された赤線地帯。その後十余年、都市空間を彩ったその宝石のような建築物と街並みの今を記録した写真集。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03685-8

Cコード

0136

整理番号

-14-1

2002/03/06

判型

文庫判

ページ数

224

解説

内容紹介

公娼制度の廃止に伴い、戦後間もない昭和21年頃から形成された赤線地帯。そこでは鮮やかなタイルと色ガラス、入口にホールのある独特の様式が生まれ、カフェー調の店が全国の盛り場で流行した。昭和33年の廃止後、アパートや旅館、町工場などに姿を変えて余生を送ってきたそれらの建物も、半世紀が経過し風化が進む。戦後の都市空間を彩った建築物とわずかに残る街並みを記録した貴重な写真集。

目次

東京(吉原
洲崎
千住 ほか)
関東(松戸
船橋
川崎 ほか)
関西(飛田
中書島
橋本 ほか)

著作者プロフィール

木村聡

( きむら・さとし )

戦後間もない昭和21年に定められ、かつて日本のいたるところにあった「赤線」は昭和33年に廃止された。ところが地域によっては様々な風俗産業の業態に姿を変えながら、現在に至るまで賑わいを続けている。全国各地の元赤線地帯を訪ね、風俗産業の栄枯盛衰と、そこで働く女性たちの声を書きとめることで「赤線後の色町」を浮かび上がらせた貴重な記録。新取材の書き下ろしと未発表写真多数収録。

この本への感想

私は、名古屋駅西地区とか大阪釜が埼等の、スラム街をうろつくのが大好きなのです。(物騒ですが。)
なぜかというと、私が幼い頃の街並みを髣髴とさせれるからです。
先日、釜が埼をうろついていたときに、違う方向に行ってしまったのですが、そこもかなりレトロな街でした。
飛田新地というところで、そこが旧遊郭とはぜんぜん知りませんでした。
歩いていると、呼び込みのオバサンと店先に女の子が居てました。
こういった処は苦手なので、早々に退散したのですが…
でも、町並みは何故か懐かしい感じがして大好きです。
ですので、ネットで調べてこの本の存在を知りました。
写真等も文庫本なのに豊富で気に入りました。
まあ、あまり多くの人に知られたくない闇の文化なのでしょうが…
続編もあるようなのですが、文庫化の予定はあるのでしょうか?
さて、明日は中村遊郭跡を散策しましょうか。

tecchin

さん
update: 2008/09/07

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