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ちくま新書

文学部の逆襲

——人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07431-7

Cコード

0200

整理番号

1603

2021/10/05

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

資本主義は近年わたしたちを豊かにしていない。繁栄するのは大企業と富裕層ばかりで、わたしたちの所得は減り続け税金が増えていく一方である。
民主主義は近年わたしたちが望む政治を実現できなくなっている。増税が続き、社会保障が削られて、格差と貧困が広がっていくばかりの世の中を望んで一票を投じている者なぞだれ一人いない。
社会の仕組みと世の中を回す方法論は、人々が豊かになり、自由に生きるために、選択されなければならない。
本来の機能を失い、価値を無くした道具は捨てるしかない。社会の仕組みと方法論はテクノロジーによって基礎的条件が設定され、思想・価値観によって設計される。今、AIというテクノロジーが勃興して来ている。新しい時代にわれわれは何を喜び、どのような生活を営み、人生の意味をどこに見出すのか。その姿を描き出すのは、哲学や美学、歴史や芸術といった人文の知性である。今こそ、人文の力によって新しい大きな物語を描き出すべきである。経済効率や経済合理性が専制的に支配する社会で長年辺境に追いやられ、軽んじられて来た人文の力=文学部が時代を進める栄えある役割を担う時である。

目次

第1章 資本主義の暴走(資本主義の経緯
新自由主義の現実 ほか)
第2章 民主主義の機能不全(民主主義の成立と発展
民主主義の勝利と衰退 ほか)
第3章 AIによる歴史(技術革新とパラダイムシフト
AIがもたらすインパクト ほか)
第4章 文学部の逆襲(物語の力
物語のインパクト ほか)

著作者プロフィール

波頭亮

( はとう・りょう )

1957年愛媛県生まれ。東京大学経済学部卒業。マッキンゼーを経て、88年㈱XEEDを設立し独立。戦略系コンサルティングの第一人者として活躍する一方で、明快で斬新なヴィジョンを提起するソシオエコノミストとしても注目される。著書に、『プロフェッショナル原論』『成熟日本への進路』『論理的思考のコアスキル』(以上ちくま新書)、『知識人の裏切り』(西部邁との対談、ちくま文庫)、『経営戦略概論』『戦略策定概論』『組織設計概論』『思考・論理・分析』『リーダーシップ構造論』(以上、産能大学出版部)、『AIとBIはいかに人間を変えるのか』(幻冬舎)ほか多数。

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