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ちくま新書

大人の愛着障害

——人生を縛る心の傷

自己表現、対人関係が「うまくいかない」のは、なぜか?

幼少時の愛着経験は心の傷となり、人生を制限し続ける。不登校、うつ、拒食……「苦しさ」の根源を理解すれば、自由で幸せになれる。気づきと回復のための書。

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07700-4

Cコード

0211

整理番号

1872

2025/08/05

判型

新書判

ページ数

192

解説

内容紹介

自己表現、対人関係が
「うまくいかない」
のは、なぜか?

愛着の持ち方が大人の人生を制限する、
3つのタイプと治し方を精神科医が解説。

生まれた赤ちゃんは、自然と母親にくっつきます。
母親が、うわべだけの反応をする、無視する、拒絶する…
…そういった愛情不足によってできた「心の傷」は後々までその子を苦しめて、自己表現や対人関係など、時には人生を制限することもあります。
これが「愛着障害」です。
子の不登校、拒食症、また大人になってからのうつ病、神経症、多重人格などは愛着障害と深い関係があります。
人は制限された自分の人生に気づくことで、それを自然に修正していくことができます。
もっと自由に、幸せに生きるために――
誰もが心の内に持っている愛着欲求について解説します。

目次

はじめに

第一章 愛着障害という心の傷 ―― 不安と自責感と
1 愛着形成とは「安心」と「自己肯定感」を得ること
2 愛着障害とは「不安」と「自責感」を抱えた心の傷
3 愛着欲求は人生を動かす最大の「力」
4 自分では見えない愛着欲求の「実現レベル」
5 幼少時に決まった「安心の広さ」が大人になっても続く

第二章 大人の愛着障害に三段階の重症度
1 愛着についてのまとめ ―― 愛着欲求・愛着形成と愛着障害
2 愛着障害の三段階のレベル  
3 拒食症や不安症、うつ病発症の要因になる

第三章 もっとも重い愛着障害〈レベル3〉―― 虐待を受けた場合
1 あえて「子ども虐待」問題を取り上げる理由
2 心理的虐待で潰される愛着欲求
3 反応性アタッチメント症 ――A君の場合
4 脱抑制性対人交流症 ――Bちゃんの場合
5 愛着障害の原型とその軽症バージョン
6 「私はいない」 ―― 自己を保てなくなる症状
7 愛着の復活

第四章  誰にでもある〈レベル2〉〈レベル1〉―― 人生を制限する「大人の愛着障害」
1 素直な自己主張ができない損失 ―― 人生を制限するもの1
2 人に甘えられない損失 ―― 人生を制限するもの2
3 うつ病・不安症・やせ症で苦しむ損失 ―― 人生を制限するもの3
4 悩みを引きずることの損失 ―― 人生を制限するもの4
5 配偶者選択を狭める損失 ―― 人生を制限するもの5

第五章 愛着障害で苦しんだからこそ「人は飛躍的に成長する」
1 愛着障害が社会を作り変える大きなエネルギーを生み出す
2 社会福祉の会社を立ち上げた彼の行動
3 精神医学に変革をもたらした愛着障害

第六章 「大人の愛着障害」の治し方
ステップ1 これまで自分を動かしてきた「力」に気づくこと
ステップ2 満たされなかった愛着欲求の代わりをしてきた行動を知ること
ステップ3 満たしてきた自分を褒めてあげること
ステップ4 小さなことから愛着欲求を満たしなおしていくこと

おわりに ―― 愛着欲求は生きること
参考文献

イラストレーション=岡本かな子

著作者プロフィール

高橋和巳

( たかはし・かずみ )

高橋 和巳(たかはし・かずみ):精神科医。医学博士。1953年生まれ。慶應義塾大学文学部を中退、福島県立医科大学を卒業後、東京医科歯科大学神経精神科(現:東京科学大学)に入局。大脳生理学・脳機能マッピング研究を行った。都立松沢病院で精神科医長を退職後、都内でクリニックを開業。カウンセラーのスーパーヴィジョンも行っている。著書に『「母と子」という病』『精神科医が教える聴く技術』『親は選べないが人生は選べる』(ちくま新書)、『子は親を救うために「心の病」になる』『人は変われる』『消えたい』(ちくま文庫)、『新しく生きる』『楽しく生きる』(三五館)等がある。

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