loading...

ちくま新書

倭寇・海商・華僑

——海はいかにして歴史をつないだか

歴史の主役は、「海」にあり

西洋列強の進出、信仰の伝来、生活の変容――大航海時代から現代まで、海を主戦場とする人々と、彼らが運んだ文化に焦点を当て、新しい視点から世界史を描く。

定価

1,012

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07715-8

Cコード

0221

整理番号

1887

2025/11/06

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

西洋列強をアジアに導いた「海賊」
茶・饅頭・カステラ、食文化を届けた「海商」
大陸から日本へ、新しい中華文化を伝えた「華僑」
歴史の主役は、「海」にあり

西洋列強の進出、信仰の伝来、生活文化の変容――世界をつなぎ歴史を更新してきたのは、国境のない海を主戦場とする海賊や海商たちだった。日本を含む多国籍海賊となっていった「倭寇」、日本へ渡り外国の文化を伝えた「海商」、日本の近代化に貢献した「華僑」。時に権力と結びつき、 時に非合法的な方法で、彼らは荒波を乗り越え、いかにして新しい文化を届けたのか。大航海時代から現代まで、海を越えて伝えられた文化に焦点を当て、新しい視点から東アジアの歴史を描きなおす。

目次

Ⅰ 倭寇──世界をつないだ多国籍海賊
第1章 倭寇と大航海時代
第2章 東南アジアを目指した中国海賊

Ⅱ 海商──日清・日蘭貿易と激変する世界
第3章 貿易はどのように行われていたのか?
第4章 日清・日蘭貿易で激変した生活

Ⅲ 華僑──日本に渡った華人たち
第5章 清の海商から在日華僑へ
第6章 戦後の華僑

著作者プロフィール

松尾恒一

( マツオ・コウイチ )

松尾 恒一(まつお・こういち):1963年東京生まれ。国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授・千葉大学大学院客員教授。國學院大學大学院博士課程修了。博士(文学)。國學院大學講師・助教授を経て現職。専攻は民俗学、日亜欧文化交流史。著書に『日本藏明清時期中日貿易相関民俗資料選編』(陝西師範大学出版、2023年)、『日本の民俗宗教』(ちくま新書、2019年)、『日本の祭り大図鑑』(全4巻、ミネルヴァ書房、2015年)、『物部の民俗といざなぎ流』(吉川弘文館、2011年)等。編著に『東アジア世界の民俗――変容する社会・生活・文化』(『アジア遊学』215、勉誠出版、2017年)等がある。

「ちくま新書」でいま人気の本

語学を学ぶ人へ