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ちくま学芸文庫

異人論序説

内と外とが交わるあわい、境界に生ずる〈異人〉という豊饒なる物語を、さまざまなテクストを横断しつつ明快に解き明かす危険で爽やかな論考。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08015-8

Cコード

0136

整理番号

-2-1

1992/08/06

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

内部 外部、秩序 混沌、清浄 不浄、自己 他者などの無限に反復される二元論のうえにたえまなく分泌されるもの。境界をつかさどる聖なる司祭―〈異人〉。この、内と外とが交わるあわいに生ずる豊饒なる物語を、さまざまなテクストを横断しつつ明快に解き明かす、危険な魅力にみちた論考。

目次

序章 〈異人〉―漂泊と定住のはざまに
第1章 〈異人〉の考古学(境界・無縁・コムニタス
市・交通・異界
ほかいびと・まれびと・やまびと
聖痕・不具・逸脱)
第2章 〈異人〉の系譜学(王権・供犠・刑罰
天皇・賎民・職人
亡命・遊行・芸能)
第3章 〈異人〉の現象学(われら・かれら・バルバロス
周縁人・境界人・通過儀礼
内なる他者・無意識・狂気)
終章 さらに、物語のかなたへ

著作者プロフィール

赤坂憲雄

( あかさか・のりお )

赤坂 憲雄(あかさか・のりお):1953年生まれ。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東北学を提唱し、九九年『東北学』を創刊。『柳田国男を読む』『排除の現象学』『異人論序説』『遠野物語へようこそ』『結社と王権』『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』『岡本太郎の見た日本』(ドゥマゴ文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)『東西/南北考』3・11から考える「この国のかたち」』(新潮選書)等著書多数。

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