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定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08495-8

Cコード

0171

整理番号

-7-1

1999/06/10

判型

文庫判

ページ数

416

解説

内容紹介

浅草は奥山の生人形、西洋油画を並べた油絵茶屋、パノラマ館での戦争体験、掛け軸になった写真…19世紀日本のエロ、グロ、ナンセンス。細工師の手になる奇々怪々な造形表現のかずかずは、市井の人びとはもちろん、外国人をも驚かせ魅了したが、それにもかかわらず、西洋文明に倣えの近代化が押し進められる渦中で排除され、やがて歴史に埋もれてしまう。美術という基準からはずれたアウトローを掘り出し、幕末・明治の驚くべき想像力を検証する、転換期の日本美術への新たな視座。図版多数。

目次

乍憚口上
石像楽圃―夫婦か知らねど匹付合
手長足長―活ける人に向ふが如し
胎内十月―色事は何処の国でも変りやせぬ
万国一覧―洋行せずして異国を巡る奇術
油絵茶屋―みるハ法楽みらるゝも衆生済度
パノラマ―人造ニナリテ天設ヲ欺ク奇奇怪怪
写真油絵―写真ニシテ油絵油絵ニシテ写真
甲胄哀泣―油絵ハ能く数百年の久しきを保つ者なり
写真掛軸―之を眺むるに風韻雅致を極め
仕舞口上
穿胸国のひとびと―文庫版のためのあとがきにかえて

著作者プロフィール

木下直之

( きのした・なおゆき )

1954年、静岡県浜松市生まれ。東京藝術大学大学院中退。兵庫県立近代美術館学芸員をへて、現在、東京大学大学院教授(人文社会系研究科文化資源学研究室)、静岡県立美術館館長。19世紀の日本美術の研究をはじめ、祭礼、見世物、作り物、絵馬、記念碑や公共彫刻、建築を扱い、それらを展示、存続、隠蔽、撤廃される社会についての考察を重ねてきた。『美術という見世物』『ハリボテの町』『世の途中から隠されていること』『近くても遠い場所』『股間若衆』『せいきの大問題』など著書多数。写真は、少年時代、故郷の浜松で弟と(木下満直撮影)。

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