題名の示す通り、シュルレアリスムとは何か、という問いに楽しくきちんと答えてくれる本です。理論を理解するのは容易でも、概念を理解することは容易ではありません。それを講義という形で説明したものが、本になっている。著者の巖谷國士先生のシュルレアリスムに対する愛もたっぷり伝わってくる素敵な本です。
loading...
内容紹介
現実に内在し、ときに露呈する強度の現実としての超現実―シュルレアリスム。20世紀はじめに登場したこの思想と運動について、ブルトンやエルンストを中心に語り、さらに「メルヘン」「ユートピア」へと自在に視野をひろげてゆく傑作講義。文学・芸術・文化を縦横にへめぐり、迷路・楽園・夜・無秩序・非合理性などをふたたび称揚するとともに、擬似ユートピア的な現代の日本を痛烈に批判する。いま、“幻想を超えて生きるには”。
目次
1 シュルレアリスムとは何か(シュルレアリスムという言葉
「超現実」とは何か
ワンダーランドと超現実、そして町 ほか)
2 メルヘンとは何か(メルヘンと童話とのちがい
おとぎばなしの発生
「眠れる森の美女」の例 ほか)
3 ユートピアとは何か(反ユートピアの立場から
トーマス・モアと大航海者
ユートピアさまざま ほか)
この本への感想
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
- [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
- (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
- ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
- ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。
「ちくま学芸文庫」でいま人気の本
心も身体もおつかれぎみのあなたへ
単行本

その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。
─古代ローマの大賢人の教え
山本貴光
著
吉川浩満
著
単行本

人間関係を半分降りる
─気楽なつながりの作り方
鶴見済
著
単行本

鼻のせいかもしれません
─親子で読む鼻と発育の意外な関係
黄川田徹
著
ヨシタケシンスケ
絵
ちくま新書

聞く技術 聞いてもらう技術
東畑開人
著
ちくまプリマー新書

レジリエンス入門
─折れない心のつくり方
内田和俊
著
ちくまプリマー新書

自分をたいせつにする本
服部みれい
著
ちくま文庫

絶望図書館
─立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語
頭木弘樹
編
ちくま文庫

包帯クラブ
天童荒太
著
ちくま学芸文庫

人間の条件
ハンナ・アレント
著
志水速雄
訳
ちくま学芸文庫

他者といる技法
─コミュニケーションの社会学
奥村隆
著