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ちくま学芸文庫

妖怪の民俗学

——日本の見えない空間

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08699-0

Cコード

0139

整理番号

-2-4

2002/06/10

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

妖怪はいつ、どこに現われるのだろうか?妖怪の出てくる場所は決まっていて、特定の相手をえらばず、大勢の人間に対して何かを交渉しようとするという。―「都市の周辺」「たそがれ時」「若い女性」などはそのキーワードである。日本各地の調査と柳田国男・井上円了らの研究の再検討を通じて、様々な怪異現象を分析し、妖怪とは何か、妖怪のトポロジーとはどのようなものか、さらに都市空間の持つ魔性についても探究する。

目次

1 妖怪のとらえ方(柳田国男『妖怪談義』から
幽霊と妖怪 ほか)
2 化物屋敷考(枕返しと明かずの間
都市の化物屋敷 ほか)
3 妖怪のトポロジー(辻と境
橋と境 ほか)
4 都市の妖怪(通り悪魔と髪切り魔
都市型犯罪 ほか)

著作者プロフィール

宮田登

( みやた・のぼる )

宮田 登(みやた・のぼる):1936年、神奈川県生まれ。筑波大学教授、神奈川大学教授、国立歴史民俗博物館客員教授、文化庁文化財保護審議会専門委員、江戸東京博物館客員教授、旅の文化研究所所長等を歴任。その関心は民俗学から日本史学、人類学等、周辺諸学におよんだ。柳田賞、毎日出版文化賞特別賞受賞。著書に『江戸のはやり神』『日本の民俗学』『神の民俗誌』『妖怪の民俗学』『山と里の信仰史』『都市とフォークロア』『宮田登 日本を語る』(全16巻)等がある。2000年、没。

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