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ちくま学芸文庫

スペクタクルの社会

状況主義――「五月革命」の起爆剤のひとつとなった芸術=思想運動――の理論的支柱で、最も急進的かつトータルな現代消費社会批判の書。

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08735-5

Cコード

0136

整理番号

-8-1

2003/01/08

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

「フィルムはない。映画は死んだ」と言ってのけるドゥボールにかかっては、あのゴダールさえ小市民的に見えてしまう。芸術に限らず、思想も政治も経済も、「専門家」に任せきりで、鷹揚にお手並拝見と構えているうちに、いやおうなく「観客」であるしかないどころか、大仕掛けな茶番劇のエキストラに動員されてしまいかねない。こんな世界のありようと疎外感の大元を、本書は徹底的に腑分けしてくれる。ほんとうに「何一つ欠けるところのない本」だ。マルクスの転用から始まるこの本は今日、依然として一個のスキャンダル、飽くなき異義申立てと「状

目次

1 完成した分離
2 スペクタクルとしての商品
3 外観における統一性と分割
4 主体と表象としてのプロレタリアート
5 時間と歴史
6 スペクタクルの時間
7 領土の整備
8 文化における否定と消費
9 物質化されたイデオロギー

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