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ちくま学芸文庫

ゲームの理論と経済行動Ⅰ

ゲームの理論の金字塔

今や様々な分野への応用著しい「ゲーム理論」の嚆矢とされる記念碑的著作。第1巻はゲームの形式的記述とゼロ和2人ゲームについて。全3巻。

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09211-3

Cコード

0141

整理番号

-29-1

2009/05/11

判型

文庫判

ページ数

512

解説

内容紹介

今や経済学にとどまらず社会学・生物学など様々な分野において、現象の分析や意思決定の方法論として応用されるようになったゲーム理論。その歴史は本書をもって始まった。複雑な人間行動を厳密かつ数学的に記述する新たな可能性を開き、後世に絶大な影響を与えた記念碑的著作。本巻は“戦略ゲーム”の形式的記述、およびゼロ和2人ゲームの理論と実例について論じる。

目次

第1章 経済問題の定式化(経済学における数学的方法
理性的行動の問題に関する定性的議論 ほか)
第2章 戦略ゲームの一般的な形式的記述(序論
ゲーム概念の単純化 ほか)
第3章 ゼロ和2人ゲーム:理論(予備的考察
関数計算 ほか)
第4章 ゼロ和2人ゲーム:実例(いくつかの基礎的なゲーム
ポーカーとハッタリ)

著作者プロフィール

J.フォン・ノイマン

( のいまん,J.ふぉん )

1903-57年。ハンガリー、ブダペスト生まれの数学者。ゲッティンゲンでヒルベルトに師事の後、渡米。量子力学、ゲーム理論、計算機科学、気象学など多岐にわたる分野で業績を挙げた。著書に『量子力学の数学的基礎』(みすず書房)、『ゲームの理論と経済行動』、『計算機と脳』(以上、ちくま学芸文庫)などがある。

О.モルゲンシュテルン

( もるげんしゅてるん,О )

1902~77年。ドイツ、ゲルリッツ生まれの経済学者。ウィーン大学で教鞭を執った後、1938年にプリンストン大学に移る。本書に結実したゲーム理論研究のほか、ビジネス・サイクル理論や国際貿易などについて優れた研究を行った。

銀林浩

( ぎんばやし・こう)

1927年、東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業。明治大学名誉教授。遠山啓とともに「水道方式」と呼ばれる算数の指導方法を提唱し、自らも数学教育協議会委員長として普及に努めた。著書に『量の世界:構造主義的分析』(麦書房)、『水道方式による計算体系』(遠山啓との共著、明治図書出版)など、訳書にベル『数学をつくった人びと』(共訳、ハヤカワ文庫)、コクセター『幾何学入門』(ちくま学芸文庫)などがある。

この本への感想

既成の理論の背景にあるアスペクトを知りたく、この古典的名著を読みました。どのような問題意識が現在流通している概念を創るに至ったか。それを知るには最適な本でした。その創造過程で確率哲学の問題に触れるなど、刺激の多い内容です。

Foster

さん
update: 2010/08/06

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