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ちくま学芸文庫

倫理と無限

——フィリップ・ネモとの対話

レヴィナスによるレヴィナス

自らの思想の形成と発展を、代表的著作にふれながら語ったインタビュー。平易な語り口で、自身によるレヴィナス思想の解説とも言える魅力的な一冊。

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09280-9

Cコード

0110

整理番号

-4-3

2010/04/07

判型

文庫判

ページ数

176

解説

内容紹介

倫理の根源を問い続けた思想家レヴィナス。フランスのラジオで放送された10回のインタヴューをまとめた本書は、レヴィナス自身によるその思想の解説とも言える一冊である。自らの思想の形成期に「聖書」から文学作品を経て哲学の道へとたどりついた経緯、フッサール、ハイデガーの思想との出会いが語られ、四つの著書『実存から実存者へ』、『時間と他者』、『全体性と無限』、『存在するとは別の仕方で、あるいは存在することの彼方へ』が参照されつつ、レヴィナスの重要概念が簡潔に紹介されていく。難解な主著のモチーフを自ら解きほぐして語っ

目次

第1章 聖書と哲学
第2章 ハイデガー
第3章 ある
第4章 存在の孤独
第5章 愛と親子関係
第6章 秘密と自由
第7章 顔
第8章 他人に対する責任
第9章 証しの栄光
第10章 哲学の厳しさと宗教の慰め

著作者プロフィール

エマニュエル・レヴィナス

( れヴぃなす,えまにゅえる )

1906年リトアニア生まれのユダヤ人哲学者。フッサールとハイデガーに現象学を学び、フランスに帰化。第二次世界大戦に志願するがドイツの捕虜収容所に囚われて4年を過ごし、帰還後、ユダヤ人を襲った災厄を知る。ソルボンヌ大学等で教鞭をとる。『超越・外傷・神曲』『時間と他者』『実存の発見』『全体性と無限』など著書多数。95年没。

西山雄二

( にしやま・ゆうじ )

1971年、愛媛県生まれ。一橋大学言語社会研究科博士課程を修了、東京大学大学院総合文化研究科特任講師を経て、現在、首都大学東京人文科学研究科准教授。著書に『異議申し立てとしての文学』、『哲学への権利』、編著に『カタストロフィと人文学』、『終わりなきデリダ』、訳書に、ジャック・デリダ『獣と主権者』『哲学への権利』『条件なき大学』『名を救う』『嘘の歴史 序説』等。

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