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ちくま学芸文庫

東京の昔

今はなき、都会の薫り

第二次大戦により失われてしまった情緒ある東京。その節度ある姿、暮らしやすさを通してみせる、作者一流の味わい深い文明批評。 【解説: 島内裕子 】

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09347-9

Cコード

0195

整理番号

-12-1

2011/01/06

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

幾千年かの歴史の中で、人間というものはどれだけ進歩し、どれだけ洗練することができたのだろうか。下宿先のおしま婆さん、自転車屋の勘さん、帝大生の古木君、実業家の川本さん。いずれも味のある登場人物を相手に、おでん屋のカウンターや、待合、カフェーで繰り広げられる軽妙洒脱な文明批評。第二次大戦に突入する前の、ほんのわずかなひととき。数寄屋橋が本当に橋で、その下を掘割の水が流れていた頃の、慎ましやかで暮らしやすい東京を舞台に、人間と人間の社会を論じた、吉田健一最晩年の珠玉の一篇。

著作者プロフィール

吉田健一

( よしだ・けんいち )

1912~1977年。東京生まれ。吉田茂元首相を父とし、幼少期を、イギリス、中国などで過ごす。ケンブリッジ大学に学び、帰国後、文筆生活に入る。ヴァレリー、ロレンス等の翻訳、および文芸評論の分野で活躍し、自身も珠玉のエッセイや小説を多数残した。

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