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ちくま学芸文庫

中井久夫コレクション 「つながり」の精神病理

人生前半の課題は挑戦であり、 後半の課題は別離である。

社会変動がもたらす病いと、家族の移り変わりを中心に、老人問題を臨床の視点から読み解き、精神科医としての弁明を試みた珠玉の一九篇。 【解説: 春日武彦 】

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09362-2

Cコード

0111

整理番号

-16-4

2011/06/08

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

敗戦から高度成長を経てバブル崩壊へと続いた社会変動は、日本人のライフサイクルを激変させた。それは、「常識が考えるよりもはるかに複雑で奥行きと広がりがあり、また生ぐさいものである」人間のつながりに、どのような歪みを生じさせたのだろうか。生きていく上で避けられない関係としての家族(「家族の表象」「家族の臨床」)や、無視し得ない社会問題となりつつあった老いについて検討する(「老人の治療についてのノート」「世に棲む老い人」)と同時に精神科医としての構えを自らの体験に即して綴った作品(「精神科医の弁明」「治療文化と

目次

家族の表象―家族とかかわる者より
家族の臨床
日本の家族と精神医療
フクちゃんとサザエさん
漫画「ドラえもん」について
「つながり」の精神病理―対人相互作用のさまざま
大学生の精神保健をめぐって
現代中年論
老人の治療についてのノート
老年期認知症の精神病理をめぐって〔ほか〕

著作者プロフィール

中井久夫

( なかい・ひさお )

1934年、奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。現在は神戸大学名誉教授。著書として『精神科医がものを書くとき』『隣の病い』『世に棲む患者』『「つながり」の精神病理』『「思春期を考える」ことについて』(いずれも、ちくま学芸文庫)、『分裂病と人類』(東京大学出版会)、『精神科治療の覚書』『日本の医者』(いずれも日本評論社)、『西欧精神医学背景史』『災害がほんとうに襲った時』『復興の道なかばで』(いずれも、みすず書房)、『治療文化論』(岩波書店)、『こんなとき私はどうしてきたか』(医学書院)など多数。

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