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ちくま学芸文庫

中井久夫コレクション 私の「本の世界」

若きヴァレリーを襲った 「ジェノアの危機」の正体とは

精神医学関連書籍の解説、『みすず』等に掲載の年間読書アンケート等とともに、大きな影響を受けたヴァレリーに関する論考を収める。 【解説: 松田浩則 】

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09520-6

Cコード

0195

整理番号

-16-7

2013/03/06

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

高校時代以来六十余年、精神科医となってからも、著者の傍らにはいつもヴァレリーの書があった。コレクション最終巻では、数々の書評や、読書をめぐる達意のエッセイに加え、精神科医としての深い読みから生まれた独自のヴァレリー論を収録する。著者にとってヴァレリーはいつも危機の中にあった。最初の危機は若き日、にわかに拡大した知的視界を前にして陥った「自己同一性拡散」である。自己の底に無限の力を感じるが、現実の前では無に等しいという感覚。そして嵐の夜に経験した超覚醒状態…。「ジェノアの危機」と言われるこの深刻な事態を、著

目次

1 ヴァレリーについて(ポール・ヴァレリーと青年期危機
船と海とヴァレリー ほか)
2 書評(書評の書評
ソーレル『人間の手の物語』 ほか)
3 本と仕事の周辺(バリント『治療論からみた退行―基底欠損の精神分析』あとがき
レンベルガー『無意識の発見―力動精神医学発達史』あとがき ほか)
5 読書アンケートに応えて(「翻訳の世界」翻訳書選者としてのコメント
「みすず」読書アンケート)

著作者プロフィール

中井久夫

( なかい・ひさお )

1934年、奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。現在は神戸大学名誉教授。著書として『精神科医がものを書くとき』『隣の病い』『世に棲む患者』『「つながり」の精神病理』『「思春期を考える」ことについて』(いずれも、ちくま学芸文庫)、『分裂病と人類』(東京大学出版会)、『精神科治療の覚書』『日本の医者』(いずれも日本評論社)、『西欧精神医学背景史』『災害がほんとうに襲った時』『復興の道なかばで』(いずれも、みすず書房)、『治療文化論』(岩波書店)、『こんなとき私はどうしてきたか』(医学書院)など多数。

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