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ちくま学芸文庫

総力戦体制

戦時動員体制が、 現代社会をつくった!

戦後のゆたかな社会は敗戦により突如もたらされたわけではない。その基礎は、戦時動員体制において形成されたものだ。現代社会を捉え返す画期的論考。

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09649-4

Cコード

0131

整理番号

-24-1

2015/01/07

判型

文庫判

ページ数

496

解説

内容紹介

戦後のゆたかな社会は、「敗戦」という断絶によって突如もたらされたわけではない。現代社会の基礎は、多くが戦時の動員体制において形成されたものである。―こうした論争的な問題提起により、戦後体制の本質だけでなく、近代的な知のあり方そのものまでをも根底から問うた著者の代表的論考を、ここに精選収録する。戦時動員を通じた国民統合と社会の合理化は、いかにして実現されたのか。総力戦体制のもとで完成されたシステム社会は、どこへ向かうのか。近代から現代への変容を世界的な規模でとらえる枠組みを提示した本書は、新たな批判的社会理

目次

1(総力戦の時代)
2(戦時動員体制の比較史的考察―今日の日本を理解するために
方法的序論―総力戦とシステム統合)
3(戦時期の社会政策論
戦時期の遺産とその両義性
日本の社会科学とヴェーバー体験―総力戦の記憶を中心に
一九三〇年代と社会哲学の危機)
4(総力戦体制からグローバリゼーションへ)
補論 特別インタヴュー 総力戦・国民国家・システム社会

著作者プロフィール

山之内靖

( やまのうち・やすし )

1933-2014年。東京大学経済学部卒業後、東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。東京外語大学名誉教授、フェリス女学院大学名誉教授。経済学博士。専門は、現代社会理論、歴史社会学。著書に『イギリス産業革命の史的分析』『マルクス・エンゲルスの世界史像』『社会科学の方法と人間学』『現代社会の歴史的位相』『マックス・ヴェーバー入門』など。

伊豫谷登士翁

( いよたに・としお )

1947年京都府生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学外国語学部教授を経て、一橋大学院社会学部教授。グローバリゼーション・スタディーズ、移民研究専攻。著書『グローバリゼーションとは何か』(平凡社)『変貌する世界都市』(有斐閣)『グローバリゼーションと移民』(有信堂高文社)など、訳書に『グローバリゼーションの時代』(平凡社)などがある。

成田龍一

( なりた・りゅういち)

1951年大阪府生まれ。 早稲田大学大学院修了。現在、日本女子大学教授。近現代日本史専攻。著書に『「故郷」という物語』『司馬Z太郎の幕末・明治』『歴史学のスタイル』『「大菩薩峠」論』『歴史学のポジショナリティ』『大正デモクラシー』『戦後思想家としての司馬遼太郎』などがある。

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