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ちくま学芸文庫

英国に就て

少年期から現地での生活を経験し、ケンブリッジに進んだ著者だからこそ書ける極めつけの英国文化論。既存の英国像がみごとに覆される。

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09662-3

Cコード

0195

整理番号

-12-4

2015/02/09

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

なにも絵画や彫刻、音楽だけが文化なのではない。あたりまえの日常にいちばん近い部分を発達させること。それこそが文化なのだ。吉田健一は、エリザベス朝にはすでに水洗トイレがあったことを指摘し、そこに実用性を重んじるイギリス文化の本質を見る。イギリスで他の芸術に比して文学が発達したのも、文化的であろうとしたからではなく、日常の言葉へのこだわりが、自然と、詩や小説というものになっていったからなのだ―。胡瓜のサンドイッチやハムの味、酒の飲み方など、身近な話題を入口に、いつの間にか本質的な部分へと読者をいざなう、名人芸

目次

象徴
英国昨今
英国紀行
英国の文化の流れ
英国の形
ヴィクトリア風
英国の絵
英国の四季
英国人について
常識〔ほか〕

著作者プロフィール

吉田健一

( よしだ・けんいち )

1912~1977年。東京生まれ。吉田茂元首相を父とし、幼少期を、イギリス、中国などで過ごす。ケンブリッジ大学に学び、帰国後、文筆生活に入る。ヴァレリー、ロレンス等の翻訳、および文芸評論の分野で活躍し、自身も珠玉のエッセイや小説を多数残した。

この本への感想

今晩(2015/02/13)受信した貴社メルマガで本書のことを知りました。解説に小野寺健先生のお名前を見てうれしくなりました。小野寺先生、まだまだお元気に活躍されているんですね。

闇の奥のコンラッド

さん
update: 2015/02/13

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