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定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09701-9

Cコード

0110

整理番号

-10-1

2018/12/10

判型

文庫判

ページ数

672

解説

内容紹介

感覚的経験という最も身近な段階から、数知れぬ弁証法的過程を経て、最高次の「絶対知」へと至るまで―。精神のこの遍歴を壮大なスケールで描き出し、哲学史上、この上なく難解かつ極めて重要な書物として、不動の地位を築いてきた『精神現象学』。我が国でも数多くの翻訳がなされてきたが、本書は、流麗ながら、かつてない平明な訳文により、ヘーゲルの晦渋な世界へと読者をやさしく誘う。同時に、主要な版すべてを照合しつつ訳出された本書は、それら四つの原典との頁対応も示し、原文を参照する一助となす。今後のヘーゲル読解に必携の画期的翻訳

目次

A 意識(感覚的確信、あるいは「このもの」と「思いなし」
知覚、あるいは事物と錯覚
力と悟性、現象と超感覚的世界)
B 自己意識(自己自身であるという確信の真なるありかた)
C(AA) 理性(理性の確信と真理)

著作者プロフィール

G.W.F.ヘーゲル

( げおるく.ヴぃるへるむ.ふりーどりひ.へーげる )

1770-1831年。ドイツの哲学者。ドイツ観念論の完成者。自然・歴史・精神の全世界を不断の変化・発展の過程としてとらえ、これを絶対精神の弁証法的発展とみなし、それを学問的に把握するのが哲学であるとした(絶対的観念論)。著書は他に『論理学』『法律哲学綱要』『哲学的諸科学エンチクロペディ』など。

熊野純彦

( くまの・すみひこ )

1958年神奈川県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒。同大学院博士課程単位取得退学。東北大学文学部助教授等を経て、現在、東京大学文学部学長。専攻は倫理学。和辻倫理学の学統に属しながらも、故・廣松渉の哲学からも深く学んだ。著書に『ヘーゲル<他なるもの>をめぐる思考』、『レヴィナス入門』(筑摩書房)、『カント―世界の限界を経験することは可能か』(NHK出版)、『レヴィナス―移ろいゆくものへの視線』(岩波書店)、『カント 美と倫理とのはざまで』(講談社)など。翻訳にレヴィナス『全体性と無限 上・下』、ハイデガー『存在と時間(一)~(四)』(岩波書店)、カント『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』(作品社)など。

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