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ちくま学芸文庫

無量寿経

なぜ阿弥陀仏の名を称えるだけで救われるのか。法然や親鸞がその理解に心血を注いだ経典の本質を、懇切丁寧に説き明かす。文庫オリジナル。

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09713-2

Cコード

0115

整理番号

-9-8

2016/02/09

判型

文庫判

ページ数

512

解説

内容紹介

阿弥陀仏の名を称えるだけで、だれでも浄土(安楽)に生まれることができる―。法然や親鸞がその解釈に骨身を砕き、長く日本人に親しまれてきた浄土仏教の最重要経典。煩悩に縛られ、悪行をやめられぬまま、混迷を極めた世の中を生きるごく普通の人々。そうした凡夫を救うために四十八の誓願をたてた法蔵菩薩は、想像を絶する修行を経て阿弥陀仏となり、誓願のすべてを実現する。この阿弥陀仏の物語を、釈迦はいまだ悟りに到達できない阿難に向けて説く。全文の漢訳と読み下し、さらに懇切丁寧に施された解説により、万人のための宗教というその核心

目次

第1講 なぜ、今、『無量寿経』なのか
第2講 『無量寿経』上―四十八願の発願まで
第3講 「四十八願」
第4講 「四十八願」の実現
第5講 「安楽」(浄土)に生まれる
第6講 「安楽」に生まれる菩薩たちのすがたと活動
第7講 人間と社会の現実
第8講 釈尊、ふたたび「阿弥陀仏の国」へ生まれよ、と説く
第9講 「五感」に苦しむ
第10講 仏の智慧
第11講 結語

著作者プロフィール

阿満利麿

( あま・としまろ )

1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクター、明治学院大学国際学部教授を経て、現在明治学院大学名誉教授、同人誌「連続無窮」主宰。専門は日本精神史。『宗教の深層』『宗教は国家を超えられるか』『法然の衝撃』『親鸞・普遍への道』『歎異抄』『親鸞からの手紙』(以上、ちくま学芸文庫)、『法然入門』『仏教と日本人』『無宗教からの『歎異抄』読解』『日本人はなぜ無宗教なのか』『人はなぜ宗教を必要とするのか』(以上、ちくま新書)、『社会をつくる仏教』(人文書院)、『選択本願念仏集』(角川ソフィア文庫)など著書多数。

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