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ちくま学芸文庫

湯女図

——視線のドラマ

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09767-5

Cコード

0170

整理番号

-37-1

2017/02/08

判型

文庫判

ページ数

208

解説

内容紹介

湯女―風呂屋に召し抱えられ、客の垢をかき、戯れながら世間話をし、ときには売春も行なった女たち。吉原の遊女の地位を一時は脅かすほどに、江戸の町を賑わせた彼女らを描いた一枚の絵がある。作者不明、来歴未詳のその絵にはどんな謎が秘められているのか?いまは失われた、視線の先に描かれていたものとはいったい何か?誰が、なぜこんな絵を描いたのか?浮世絵が花開き、女の絵姿が男たちの欲望を満たすようになる直前に描かれた、謎めいた絵画を分析し、復原し、甦らせる。約60点の図版を駆使し、従来の解釈を覆す画期的な視点を提示した快著

目次

序 彼女らはどこから来たか。彼女らは何者か。彼女らはどこへ行くのか。
1 湯女図が湯女図であること
2 分析と復原
3 どんな画家が描いたのか
4 歴史の中の湯女たち
5 歩み去る者、見返す者
湯女風呂関係史料

著作者プロフィール

佐藤康宏

( さとう・やすひろ )

1955年生まれ。美術史学者。東京国立博物館学芸部資料課文部技官、文化庁文化財保護部美術工芸課文化財調査官を歴任し、現在東京大学教授。室町時代から江戸時代初期にかけての風俗画や、若冲・蕭白と南画を中心とする江戸時代絵画を専門とする。絵画に隠された意味の構造を読み解き、美術作品と社会状況との関連を追う。『講座 日本美術史』(東京大学出版会)の編集・執筆を手がけたほか、著書に『若冲・蕭白』(小学館)、『歌麿と写楽』『祭礼図』(至文堂)、『浦上玉堂』(新潮社)、『もっと知りたい伊藤若冲』(東京美術)、『改訂版 日本美術史』(放送大学教育振興会)など多数。

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