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定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42261-3

Cコード

0190

整理番号

-37-1

2006/09/06

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

本を読むこと、書物を愉しむことにも、きちんとしたやり方がある。それを考えることが書物との関係を決定的なものにし、結果として、人は甘美で幸福な時間を手に入れることができるようになるのだ。では、人生に不可欠な部分としての読書とは、どのようなものなのだろうか。『作家の値うち』や『悪の読書術』などで話題を呼んだ著者が、最高の文章だと考えるものを厳選し、その味わい方を丁寧に紹介する。

目次

1 幸福な時間―ヘミングウェイ『移動祝祭日』(「サン・ミシェル広場の良いカフェ」
「飢えは良い修業だった」 ほか)
2 近代小説の空間―夏目漱石『明暗』(夏目漱石『明暗』
正岡子規『仰臥漫録』 ほか)
3 旅行のための本選び―ゲーテ『イタリア紀行』(ゲーテ『イタリア紀行』
ダンテ『神曲』)
4 読みたくなる古典―咲き合う美の連鎖(『古事記』
『万葉集』 ほか)
5 甘美な場所で―ほろ酔い本(イーヴリン・ウォー『ブライヅヘッドふたたび』
西村康彦『龍あらわる 中華怪有篇』 ほか)

著作者プロフィール

福田和也

( ふくだ・かずや )

1960-2024年、東京生まれ。文芸評論家。慶應義塾大学大学院修士課程修了。慶應義塾大学名誉教授。1992年『日本の家郷』で第4回三島由紀夫賞を受賞。『甘美な人生』で平林たい子賞を受賞。著書に『奇妙な廃墟――フランスにおける反近代主義の系譜とコラボラトゥール』『日本人の目玉』『地ひらく──石原莞爾と昭和の夢』『山下奉文──昭和の悲劇』『乃木希典』『作家の値うち』『イデオロギーズ』『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』『贅沢な読書』『俗ニ生キ俗ニ死スベシ 俗生歳時記』『「内なる近代」の超克』、編著に『江藤淳コレクション』(全4巻)などがある。

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