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ちくま文庫

くもの巣の小道 

——パルチザンあるいは落伍者たちをめぐる寓話

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42292-7

Cコード

0197

整理番号

-25-2

2006/12/06

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

少年ピンが加わったパルチザン部隊は、“愛すべきおちこぼれ”たちのふきだまりだった。普段、酒や女で頭がいっぱいの彼らが「死」をもってあがなおうとしているのは何なのだろう。なんとも嫌らしくて、不可解な大人たちである。パルチザンの行動と生活を少年の目を通して寓話的に描く。奇想天外な現代小説の鬼才・カルヴィーノの文学的原点の傑作。

著作者プロフィール

イタロ・カルヴィーノ

( かるヴぃーの,いたろ )

(1923-85)イタリアの作家。キューバで生まれ、北イタリアで育つ。43年、反ファシズムのパルチザンに身を投じる。それが彼の文学的出発点となり、47年に発表した『くもの巣の小道』は、ネオ・レアリズム小説の傑作と絶賛される。著書に『まっぷたつの子爵』『木のぼり男爵』『不在の騎士』『見えない都市』『冬の夜ひとりの旅人が』などがある。

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