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ちくま文庫

たまたま地上にぼくは生まれた

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42306-1

Cコード

0195

整理番号

-27-3

2007/01/10

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

「闘う哲学者」としての出発点は、偏見と傲慢、狭量さが見え隠れするウィーンでの体験にあった。それが自らの哲学に独特なニュアンスを与え、軽妙でありながらウルサク、孤独を愛し自己責任を徹底して尊重するがゆえに執拗な日本(人・社会)批判を繰り返させることになる。ヨーロッパ体験、哲学談義、日本(人・社会)論の三つの視点で構成される本書は、期せずして見事な自著解読にもなっている。

目次

第1章 ヨーロッパ体験の重み(ウィーンショック
ほんとうの国際化とは)
第2章 哲学とは何だろうか(哲学は教えられるか
哲学という病
時間というフィクション ほか)
第3章 人生の理不尽を見つめて(自分の言葉で語る勇気
理不尽を生き抜く
イヤでも働くことの意味)

著作者プロフィール

中島義道

( なかじま・よしみち )

中島 義道(なかじま・よしみち):1946年福岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士)。電気通信大学教授を経て、現在は哲学塾主宰。著書に『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)、『反〈絆〉論』(ちくま新書)、『私の嫌いな10の言葉』『私の嫌いな10の人びと』(以上、新潮文庫)、『生き生きした過去――大森荘蔵の時間論、その批判的解読』(河出書房新社)などがある。

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