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ちくま文庫

私の好きな曲 吉田秀和コレクション

限りない喜びがあふれる 魅惑の音楽エセー

永い間にわたり心の糧となり魂の慰藉となってきた、著者の最も愛着のある音楽作品について、その魅力を明晰に語る、限りない喜びにあふれる音楽評論。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42391-7

Cコード

0173

整理番号

-20-1

2007/12/10

判型

文庫判

ページ数

592

解説

内容紹介

深い感動とともに心に刻まれた音楽の数々―バッハ「ロ短調ミサ曲」、モーツァルト「クラリネット協奏曲」、ベートーヴェン「第九交響曲」「弦楽四重奏曲」作品131、ブルックナー「第九」、R.シュトラウス「ばらの騎士」、ベルク「ヴァイオリン協奏曲」など、永い間にわたり、心の糧となり魂の慰藉となった、著者の最も愛着のある曲について、その限りない魅力を明晰に語る作品論の決定版。

目次

ベートーヴェン『弦楽四重奏曲嬰ハ短調』作品一三一
ベートーヴェン『ピアノ・ソナタハ短調』作品一一一
モーツァルト『クラリネット協奏曲』K六二二
シューベルト『ハ長調交響曲』D九四四
ストラヴィンスキー『春の祭典』
ブラームス『ヴァイオリン協奏曲』
ドビュッシー『前奏曲集』
ヤナーチェク『利口な女狐の物語』
R・シュトラウス『ばらの騎士』
ブルックナー『第九交響曲』〔ほか〕

著作者プロフィール

吉田秀和

( よしだ・ひでかず )

1913年9月23日、日本橋生れ。東京大学仏文科卒。現在、水戸芸術館館長。戦後、評論活動を始め『主題と変奏』(1953年)で指導的地位を確立。48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加。57年、「二十世紀音楽研究所」を設立。75年『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、90年度朝日賞、『マネの肖像』で読売文学賞受賞。2006年、文化勲章受章。著書多数。

この本への感想

この本を初めて読んだのは20数年前になります。バルトークの曲は苦手でしたが、吉田さんの文章を読んで改めて聴いています。この本から音楽だけではなく、人生そのものを学びました。

Jun

さん
update: 2009/02/26
吉田秀和『世界の指揮者』(ちくま文庫)を読み終えた。楽しんだ。
音楽、音=空間に放たれると、消えてしまう音・音楽を、どうしてあんなに見事に文章にできるのか。その表現の豊穣、展開のうまさ、知識の広さ、深さ。批評基準の確固さ(それに対する異論と批判は保持しつつ)。

この人の文章は、朝日新聞の時評で読むだけだったけれど、今度まとめて読んでみて、稀代の文章家(現役ではもうひとり、小沢信男)だと感心した。ちくま文庫にもう一冊入っていたので、多分それも近いうちに読むと思う。

それで、手持ちのCDをあたってみると、この本で紹介されている指揮者、演奏が見つけられたので、二倍、三倍以上に楽しんでいる。

とくに、フルトヴェングラーは再発見。もともと好きな、ベートーヴェンのバイオリン協奏曲を、メニューインとやっているやつを廉価盤がでているので購入。書くときのBGM、いつも鳴っているのがいい。

黄英治

さん
update: 2008/04/24

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