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定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42401-3

Cコード

0197

整理番号

-29-1

2008/04/09

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

古代文明研究者ミシェルは、新婚旅行の最中に発病、死の危機に瀕するが、美しい妻マルスリーヌの献身的な看病で快癒し、強烈な“再生”の歓びを体験、初めて妻と交わる。だが、悲劇の幕はそこで開く。死産ののち病を重ねる妻を、手厚く介抱しつつも少年愛に傾く夫。愛情か欲求充足か、自由か責任か…アフリカ、イタリア、フランス、スイスを舞台に、死と生を両極に見すえて展開される格調ある背徳のドラマを、永くジッドを温めてきた訳者の新訳でおくる。

著作者プロフィール

アンドレ・ジッド

( じっど,あんどれ )

(1869-1951) フランスの作家。小説、随筆、評論、日記、詩、戯曲、翻訳、書簡など、多様な形式を用いて文学の限界を広げ、変化、生成する人間の姿をさまざまな角度から描き出した。苦悩にみちた青春から晴朗な老年まで、常に自由な精神を持って十全に生き、数多くの名言を残したモラリストでもある。

二宮正之

( にのみや・まさゆき )

1938年、東京生まれ。1965年以来、在欧。ジュネーヴ大学名誉教授。著書に『私の中のシャルトル』『小林秀雄のこと』、訳書に『ジッド=ヴァレリー往復書簡』ほか。

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