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ちくま文庫

ボン書店の幻 

——モダニズム出版社の光と影

書物の舞台裏の物語

1930年代、一人で活字を組み印刷し好きな本を刊行していた出版社があった。刊行人鳥羽茂と書物の舞台裏の物語を探る。 【解説: 長谷川郁夫 】

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42466-2

Cコード

0100

整理番号

-31-1

2008/10/08

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

1930年代、自分で活字を組み、印刷をし、好きな本を刊行していた小さな小さな出版社があった。著者の顔ぶれはモダニズム詩の中心的人物北園克衛、春山行夫、安西冬衛ら。いま、その出版社ボン書店の記録はない、送り出された瀟洒な書物がポツンと残されているだけ。身を削るようにして書物を送り出した「刊行者」鳥羽茂とは何者なのか?書物の舞台裏の物語をひもとく。

目次

第1章 ボン書店の伝説
第2章 出立の諸相―一九三〇?三二
第3章 『マダム・ブランシュ』の時代
第4章 追跡鳥羽茂
第5章 転換の諸相
第6章 消えてゆく足跡
終章 一九三九年夏
資料

著作者プロフィール

内堀弘

( うちぼり・ひろし )

1954年生まれ。1980年に古書店「石神井書林」を開業。詩歌書を専門に、1920?30年代のモダニズム文献を扱う。著書に『石神井書林日録』(晶文社)。共著に『日本のシュールレアリスム』(世界思想社)他。94年から『図書新聞』に「古書肆の眼・耽奇日録」を連載している。

この本への感想

TVで紹介されたのを見て早速購入して読ませていただきました。読み進むうちに鳥羽 茂は岡山県にゆかりのある人物との事で興味が一段とわき、一気に読んでしまいました。鳥羽茂の残したボン書店の本を是非この手で確かめたい気持ちで一杯です。岡山県立図書館に一冊だけ収蔵してあるとの事、恋人に会いに行くつもりで見に行くつもりです。内堀さんの情熱的な取材で鳥羽茂が魅力的な人として、私の中に住み着きました。いつか、幻のボン書店の本と出会うことができますように、人生の楽しみがひとつ出来た気がします。久々に良書と出会えた事に感謝いたしております。ありがとうございました。

赤木 秋子

さん
update: 2009/02/10

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