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ちくま文庫

荷風さんの戦後

文豪荷風、逝きて五十年

戦後日本という時代に背を向けながらも、自身の生活を記録し続けた永井荷風。その孤高の姿を愛情溢れる筆致で描く傑作評伝。 【解説: 川本三郎 】

定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42594-2

Cコード

0195

整理番号

-24-12

2009/04/08

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

高度成長直前の1959(昭和34)年まで戦後を生き抜き、時代には背を向けながらも自身の生活を徹底して記録し続けた文豪永井荷風。「孤立」をものともせず反逆的な生き方を貫いた荷風の晩年を愛情あふれる筆致で描いた傑作評伝。

目次

序 八月十四日のすき焼
第1章 生きる甲斐なきときに―昭和二十年
第2章 断然気に入った街・市川―昭和二十一年
第3章 何事にも馬耳東風なり―昭和二十二年
第4章 まずは浅草の雑踏の中へ―昭和二十三年
第5章 ロック座のストリッパーたちと―昭和二十四?二十六年
第6章 もはや“女”に未練はなし―昭和二十七?三十年
第7章 「ぽっくりと死にますぜ」―昭和三十一?三十四年

著作者プロフィール

半藤一利

( はんどう・かずとし )

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫 新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

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