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ちくま文庫

太宰治集 哀蚊 文豪怪談傑作選

本当は恐ろしい国民的作家 怪奇と幻想のアンソロジー

祖母の影響で子供の頃から怪談好きだった太宰治。表題作「哀蚊」や「魚服記」はじめ、本当は恐ろしい幽暗な神髄を一冊にまとめる。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42632-1

Cコード

0193

整理番号

-36-12

2009/08/10

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

「私は怪談を作ることを愛する」―太宰文学の原点には幼き日、祖母に語り聞かされた怪談話があった!最初期の「怪談」「哀蚊」から、和漢の古典に想を得た怪奇幻想譚「魚服記」「竹青」「人魚の海」、彼岸の気配が揺曳する「メリイクリスマス」「トカトントン」、その末期を予見するかのような水界への怖れと憧憬に満ちた作品群など、怪談を切り口に、永遠の人気作家の知られざる一面に迫る。

目次

怪談
哀蚊
尼―「陰火」より
玩具
魚服記
清貧譚
竹青―新曲聊斎志異
人魚の海―「新釈諸国噺」より
舌切雀―「お伽草紙」より
浦島さん―「お伽草紙」より
創世記(抄)
断崖の錯覚
雌に就いて
女人訓戒
待つ
皮膚と心
葉桜と魔笛
フォスフォレッスセンス
メリイクリスマス
トカトントン
魚服記に就て
古典竜頭蛇尾
音に就いて
ア、秋
むかしの亡者
五所川原
革財布
一つの約束

著作者プロフィール

太宰治

( だざい・おさむ )

1909-1948。青森県北津軽郡の生まれ。本名津島修治。中学の頃より同人誌に習作を発表。旧制弘前高校から東大仏文科に進む。この間、左翼思想に傾倒。「魚服記」「思い出」でデビュー。戦中から戦後にかけて「ロマネスク」「富嶽百景」「お伽草子」「ヴィヨンの妻」など、次々と秀作を発表。流行作家としての栄光のさなかに自殺。

東雅夫

( ひがし・まさお )

1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」編集長を歴任。ちくま文庫「文豪怪談傑作選」シリーズはじめ編纂・監修書多数。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)『百物語の怪談史』『文豪たちの怪談ライブ』、編纂書に「ゴシック文学入門」「ゴシック文学神髄」「文豪ノ怪談ジュニア・セレクション」「平成怪奇小説傑作集」「赤江瀑アラベスク」の各シリーズ、監修書に「怪談えほん」シリーズなどがある。

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