太宰治
( だざい・おさむ )太宰 治(だざい・おさむ):1909年、青森県北津軽郡金木村生まれ。中学の頃より同人誌に習作を発表。旧制弘前高校から東京帝国大学仏文科へ進学、中退。1933年、太宰治の筆名で「列車」を発表。「二十世紀旗手」「女生徒」「富嶽百景」「お伽草子」「ヴィヨンの妻」「斜陽」ほか代表作多数。1948年、筑摩書房の雑誌「展望」にて「人間失格」連載。同年6月、同作最終回の掲載をみることなく、玉川上水に投身。
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「私は怪談を作ることを愛する」―太宰文学の原点には幼き日、祖母に語り聞かされた怪談話があった!最初期の「怪談」「哀蚊」から、和漢の古典に想を得た怪奇幻想譚「魚服記」「竹青」「人魚の海」、彼岸の気配が揺曳する「メリイクリスマス」「トカトントン」、その末期を予見するかのような水界への怖れと憧憬に満ちた作品群など、怪談を切り口に、永遠の人気作家の知られざる一面に迫る。
怪談
哀蚊
尼―「陰火」より
玩具
魚服記
清貧譚
竹青―新曲聊斎志異
人魚の海―「新釈諸国噺」より
舌切雀―「お伽草紙」より
浦島さん―「お伽草紙」より
創世記(抄)
断崖の錯覚
雌に就いて
女人訓戒
待つ
皮膚と心
葉桜と魔笛
フォスフォレッスセンス
メリイクリスマス
トカトントン
魚服記に就て
古典竜頭蛇尾
音に就いて
ア、秋
むかしの亡者
五所川原
革財布
一つの約束
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