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定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42648-2

Cコード

0195

整理番号

-28-1

2009/10/07

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

征服か服従か、利害の調整か、それとも誤解と幻想への逃走か。男にとって女性は無限に変化して留まることのない現象である。フランス・モラリストに親しんだ著者が、「恋愛中の女性のつく嘘は何を意味しているか」「男性と女性の未練がましさは何処が違うのか」「悪女のもつ魅惑力の源泉は何処にあるのか」など三十の視点から、諧謔に富んだ筆致で女性の深奥に迫る。

目次

女性論そのものの持っている矛盾について
ランデ・ヴウの時女性は何を望んでいるのか
男性のお世辞を女性は何故容易に信じないか
男性と女性は性のドラマの性格が根本的に違う
女性は男性に比して何故淋しがりやではないのか
永遠の男性という理念が何故女性にはないか
女性が本能的にもっている奇怪な思わせ振り
いわゆる女らしさに男性は何故郷愁を感じるのか
本質的な意味では女性は決して好色ではない
性の最終場面で負わされる男性の負け犬心理〔ほか〕

著作者プロフィール

北原武夫

( きたはら・たけお )

1907-73年。神奈川県生まれ。26年、慶応大学に進学し、仏文科に進んだ後、国文科に転科する。在学中はフランス・モラリストに親しむ一方で、「心理小説」の作家に熱中する。38年、亡妻との生活を描いた「妻」を発表し、作家となる。翌年、雑誌「スタイル」の編集者で、作家でもあった宇野千代と結婚したが、64年に離婚する。主な作品として「桜ホテル」「マタイ伝」「魔に憑かれて」「雅歌」「空隙」「霧雨」「情人」「黄昏」などのほか、『文学論集』(正・続)も発表し、評論家・エッセイストとしても活躍した。没後に『北原武夫文学全集』(全5巻)が刊行された。

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