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ちくま文庫

ヘミングウェイ短篇集

弱く寂しい男、 冷静で寛大な女

ヘミングウェイは弱く寂しい男たち、冷静で寛大な女たちを登場させ「人間であることの孤独」を描く。繊細で切れ味鋭い14の短篇を新訳で贈る。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42684-0

Cコード

0197

整理番号

-11-1

2010/03/10

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

マッチョなイメージの強いヘミングウェイだが、彼はモダニズムの作家として、繊細でおそろしいほどの切れ味をもつ短篇を生みだした。彼は、女たちをひじょうに優しい手つきで描く。弱く寂しい男たち、冷静で寛大な女たちを登場させて描きだしたのは、「人間のなかで人間であることの孤独」だった。ジョイスが完璧と賞賛した「清潔で明るい場所」をはじめ、14作を新訳・新編集で贈る。

目次

清潔で明るい場所
白い象のような山並み
殺し屋
贈り物のカナリア
あるおかまの母親
敗れざる者
密告
この身を横たえて
この世の光
神よ、男たちを愉快に憩わせたまえ
スイスへの敬意
雨のなかの猫
キリマンジャロの雪
橋のたもとの老人

著作者プロフィール

アーネスト・ヘミングウェイ

( へみんぐうぇい,あーねすと )

(1899~1961)。作家。アメリカ、シカゴ郊外で生まれる。新聞記者をしたのち、1918年赤十字要員として北イタリア戦線に参加、重傷を負って帰国。その後パリに渡り、G・スタインらと親交を深め、小説を書き始める。『日はまた昇る』『武器よさらば』で作家の地位を確立。スペイン内乱、第二次世界大戦にも参加。54年ノーベル賞受賞。61年猟銃で自殺。

西崎憲

( にしざき・けん )

1955年青森生まれ。作家、翻訳家、アンソロジスト、音楽レーベル主宰。2002年、『世界の果ての庭』で第14回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。著書に『蕃東国年代記』『ゆみに町ガイドブック』『飛行士と東京の雨の森』、編訳書に『ヴァージニア・ウルフ短篇集』『エドガー・アラン・ポー短篇集』『ヘミングウェイ短篇集』、編纂・訳書・共訳書に『ドイル傑作選』全5巻、アントニイ・バクリー『第二の銃声』、ジェラルド・カーシュ『壜の中の手記』ほか。

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