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ちくま文庫

生と死が創るもの

定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42704-5

Cコード

0145

整理番号

-33-3

2010/05/10

判型

文庫判

ページ数

240

解説

内容紹介

この細胞は、悲しがっているの?幼い娘の問いにいのちの意味を教えられる「脳細胞の悲しみ」。飼い犬の死に看取りのあり方を見つめる「実生の椿」。病気だけを切り離し、人間を忘れてしまった医療の問題点を衝く「科学信仰の罪と罰」―全編に溢れる生命への驚きと科学する歓び。科学者ならではの透徹した眼差しといのちへの暖かな慈しみに満ちた珠玉のエッセイ集。

目次

生命の掟(脳細胞の悲しみ
孫 ほか)
遺伝子の宇宙(地縁・血縁
時間のかたち ほか)
書くこと、生きること(本を書く
技 ほか)
生と死が創るもの(死の作法
実生の椿 ほか)

著作者プロフィール

柳澤桂子

( やなぎさわ・けいこ )

1938年東京生まれ。60年お茶の水女子大学理学部を卒業し、アメリカに留学。分子生物学の勃興期に立ち会う。63年コロンビア大学大学院修了。慶應義塾大学医学部助手を経て、三菱化成生命科学研究所主任研究員としてハツカネズミの発生の研究に取り組む。30代より激しい痛みと全身のしびれを伴う原因不明の病に苦しみ、83年同研究所を退職。以来、病床で多数の科学エッセーを執筆。主な著書に『二重らせんの私』(ハヤカワ文庫)『生きて死ぬ智慧』(小学館)『癒されて生きる?x(岩波現代文庫)『母なる大地』(新潮文庫)他多数。

この本への感想

“自殺をするのは人間だけだと思い込むのは、私たちの思い上がりであろうか”
…と楽しく問いかけてくるかと思えばまた
“動かせない運命に対して、人はこれを敢然と受容する覚悟がなければならない。”
…と、それこそ敢然と仰っている。
これ等のことに関して、私は強く共感を覚えました。
ちょっとしたブレイクタイムに読める軽い本ですが
得たものは重かった!

おおくら惠子

さん
update: 2011/05/04

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