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内容紹介

初恋(尾崎翠)ラテン語学校生(ヘッセ)ポルトガル文(リルケ訳)ほれぐすり(スタンダール)なよたけ(加藤道夫)他全十四篇

目次

初恋(島崎藤村)
燃ゆる頬(堀辰雄)
初恋(尾崎翠)
柳の木の下で(アンデルセン)
ラテン語学校生(ヘッセ)
隣の嫁(伊藤左千夫)
未亡人(モーパッサン)
エミリーの薔薇(フォークナー)
ポルトガル文(リルケ訳)
肖像画(A.ハックスリー)
藤十郎の恋(菊池寛)
ほれぐすり(スタンダール)
ことづけ(バルザック)
なよたけ(加藤道夫)

著作者プロフィール

安野光雅

( あんの・みつまさ )

安野 光雅(あんの・みつまさ):1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『片想い百人一首』などがある。2020年、逝去。

森毅

( もり・つよし )

1928年東京生まれ。東京大学数学科卒業。京都大学教養部教授を長く務める。著書に『まちがったっていいじゃないか』(ちくま文庫)、『数学の歴史』(講談社学術文庫)、『対談 数学大明神』(安野光雅氏と共著、ちくま学芸文庫)ほか多数。2010年7月逝去。

池内紀

( いけうち・おさむ)

1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。主な著書に、『ウィーン・都市の詩学』(73年)、『諷刺の文学』(78年・亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(94年・講談社エッセイ賞)、『見知らぬオトカム――辻まことの肖像』(97年)、『ゲーテさんこんばんは』(2001年・桑原武夫学芸賞)、『二列目の人生』(03年)、『ひとり旅は楽し』(04年)、『森の紳士録』(05年)、『池内紀の仕事場』(全8巻・04年-05年)など。主な訳書に、カネッティ『眩暈』(1972年)、ジュースキント『香水』(88年)、ロート『聖なる酔っ払いの伝説』(89年)、ゲーテ『ファウスト』(99年・毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全6巻・2000年-02年・日本翻訳文化賞)など。

尾崎翠

( おさき・みどり)

1896-1971。鳥取の生まれ。女学校時代に「文章世界」へ投稿を始める。故郷での代用教員ののち上京、日本女子大に入学、「無風帯から」を発表。女子大中退後、文学に専念、「アップルパイの午後」「第七官界彷徨」で一部の注目をあびる。昭和7年の帰郷後、音信を絶つ。戦後一時、行商をしていた。ついで老人ホーム。「第七官界彷徨」があらためて発見されたのちも、面会を固辞、ひっそりと死去。

ギ・ド・モーパッサン

( もーぱっさん,ぎ・ど)

(1850-1893)フランスの自然主義の作家、詩人。パリ大学進学後、普仏戦争で軍役につく。その後、パリの海軍省の役人となり、傍ら小説を発表。フローベールと出会い、多大な影響を受け、1880年、同人誌に「脂肪の塊」を発表。以後、新聞の連載小説などで活躍する流行作家となる。代表作に、『女の一生』『ベラミ』『死のごとく強し』など。短f小説の名手として知られ、300篇ちかくを残している。

桑原武夫

( くわばら・たけお)

1904-1988年。フランス文学者。元京都大学教授。吉川幸次郎、貝塚茂樹らとともに、戦後の京都学派の中心的存在。『第二芸術論』、『宛名のない手紙』、『フランス的ということ』など著書多数。

バルザック

( ばるざっく)

1799年トゥールに生まれ、パリ大学法学部を出て、法律事務所も経験、大衆小説から出発し、出版、印刷、活字鋳造とすべてに失敗。1829年歴史小説『ふくろう党』で再出発。以後20年にわたって復古王政、7月王政下のブルジョワ社会を活写する『人間喜劇』約90篇を執筆。1850年パリの自宅で没。

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