loading...

ちくま文庫

冠・婚・葬・祭

新・直木賞作家の代表作

人生の節目に、起こったこと、出会ったひと、考えたこと。冠婚葬祭を切り口に、鮮やかな人生模様が描かれる。第143回直木賞作家の代表作。

定価

638

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42771-7

Cコード

0193

整理番号

-40-1

2010/09/08

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

成人式、結婚、葬式、お盆。日本人なら誰もが経験する儀式だが、思いがけないことが起きるのも、こういうとき。新人記者が成人式の取材に行く「冠」、引退したお見合いおばさんの縁結びの顛末を描く「婚」、社命で参列のお供をしたおばあちゃんの人生がほの見える「葬」、姉妹が両親を失った田舎の家に集まる「祭」。さまざまな人生や人間模様が、鮮やかに描かれる連作小説。新・直木賞作家の代表作、待望の文庫化。

目次

空に、ディアボロを高く
この方と、この方
葬式ドライブ
最後のお盆

著作者プロフィール

中島京子

( なかじま・きょうこ )

1964年東京都生まれ。出版社勤務、アメリカ留学、フリーライターを経て、2003年、田山花袋『蒲団』を下敷きにした小説『FUTON』でデビュー。高い評価を受け、野間文芸新人賞候補になる。以後、『イトウの恋』『均ちゃんの失踪』『冠・婚・葬・祭』で吉川英治文学新人賞の候補となるなど、活躍。他の著書に『ツアー1989』『桐畑家の縁談』『平成大家族』『女中譚』など。エッセイ集に『ココ・マッカリーナの机』がある。2010年『小さいおうち』で第143回直木賞を受賞。

この本への感想

おもしろかったです、すごく。

日本の風習、お見合いだとか社葬だとか成人式だとか、お盆だとか今はもうあんまり仰々しくやることはないけど
なんとなくしなくちゃいけないような気がしてしてしまうことの中で
なにか、本当に小さな真実に出会ってしまう短編集。

素敵なのは、
どの話にも日本らしい空気があって、けれどもちっとも古くない。

水のあるところに神様がいる、というのを何かできいたけれど、
偶然や一期一会はたぶん、何かの温かな意志があったのだと
思ってしまいたくなる。

日本ほど呼吸する空気のひとつぶひとつぶに日本が
とけている国はないのだということを思い出す話。

co

さん
update: 2010/10/18

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま文庫」でいま人気の本

いま話題の本