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ちくま文庫

とりつくしま

あなたは何に 「とりつき」ますか

死んだ人に「とりつくしま係」が言う。モノになってこの世に戻れますよ。妻は夫のカップに弟子は先生の扇子になった。連作短篇集。 【解説: 大竹昭子 】

定価

660

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42829-5

Cコード

0193

整理番号

-19-1

2011/05/10

判型

文庫判

ページ数

224

解説

内容紹介

死んだあなたに、「とりつくしま係」が問いかける。この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ、と。そうして母は息子のロージンバッグに、娘は母の補聴器に、夫は妻の日記になった…。すでに失われた人生が凝縮してフラッシュバックのように現れ、切なさと温かさと哀しみ、そして少しのおかしみが滲み出る、珠玉の短篇小説集。

目次

ロージン
トリケラトプス
青いの
白檀
名前
ささやき
日記
マッサージ
くちびる
レンズ
番外篇 びわの樹の下の娘

著作者プロフィール

東直子

( ひがし・なおこ )

1963年、広島生まれ。歌人、小説家。絵本や童話、イラストレーションも手がける。歌壇、角川短歌賞選考委員。東京新聞歌壇選者。「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞、『いとも森の家』で第31回坪田譲治文学賞を受賞。歌集に『十階』、小説に『水銀灯が消えるまで』『とりつくしま』『さようなら窓』、エッセイ集に『短歌の不思議』、穂村弘との共著『回転ドアは、順番に』『しびれる短歌』がある。

この本への感想

最近、小説は読んでいませんでしたが、書店のPOPが気になり、購入してみました。
切ない気持ちになるのは皆さん同じかもしれませんが、少しホラーのような感覚もあり、読後すぐの思いは複雑でした。

大切な人への思いが改まるのに加え、自分の周りに存在する一つ一つのモノへの気持ちも深まるような気がします。
折にふれ、また読み直してみたいと思います。

Tazza

さん
update: 2017/01/22

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