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ちくま文庫

異界を旅する能

——ワキという存在

苦境があってもリセットできる

「能」は、旅する「ワキ」と、幽霊や精霊である「シテ」の出会いから始まる。そして、リセットが鍵となる日本文化を解き明かす。 【解説: 松岡正剛 】

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42833-2

Cコード

0174

整理番号

-40-2

2011/06/08

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

能の物語は、生きている「ワキ」と、幽霊や精霊である「シテ」の出会いから始まる。旅を続けるワキが迷い込んだ異界でシテから物語が語られる。本書では、漂泊することで異界と出会いリセットする能世界、そして日本文化を、能作品の数々を具体的に紹介しながら解き明かす。巻末に、本書に登場する46の能作品のあらすじを収録。

目次

序章(台北での体験から
ワキがある「ところ」に行きかかり、シテと出会う ほか)
第1章 異界と出会うことがなぜ重要か(定家(一)不思議な墓
定家(二)心の秋 ほか)
第2章 ワキが出会う彼岸と此岸(無力なワキ
「旅」がワキのキーワード ほか)
第3章 己れを「無用のもの」と思いなしたもの(「空洞」な旅人
敦盛(一) ほか)
第4章 ワキ的世界を生きる人々(ワキ的世界に入れる人、入れない人
芭蕉は能の旅をしたかった ほか)

著作者プロフィール

安田登

( やすだ・のぼる )

安田 登(やすだ・のぼる):1956年生まれ。 能楽師のワキ方として活躍するかたわら、『論語』などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を、東京(広尾)を中心に全国各地で開催する。関西大学特任教授。 著書に、『身体能力を高める「和の所作」』(ちくま文庫、2010年)『異界を旅する能』(ちくま文庫、2011年)、『日本人の身体』(ちくま新書、2014)、『身体感覚で『論語』を読みなおす――古代中国の文字から (新潮文庫、2018年)、『見えないものを探す旅――旅と能と古典』(亜紀書房、2021年)『古典を読んだら、悩みが消えた。――世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内』(大和書房、2022年)、『魔法のほね』(亜紀書房、2022年)など多数。

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