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ちくま文庫

悠々として急げ

——ゴルフをもっと深く、もっと楽しむ38章

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43071-7

Cコード

0175

整理番号

2013/06/10

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

不世出のアマチュア・ゴルファーが、晩年に自らのゴルフ人生を振り返りながら、ゴルフについて思うところを淡々と語った。「つねにミスを想定せよ」「無心の強さ」「飛ばないから勝てる」「欲の弊害」「スイングに絶対の規範などない」などなど、変わらぬ中部イズムが貫かれている。ゴルフがうまくなるとはどういうことか、を常に考え続けた天才の言葉があふれる一冊。

目次

クラブを1本だけ持って父のラウンドについて歩き、ラフや林の中で振り回していたのが、わたしのゴルフ事始めである
大人のような同伴競技者の間で、ほとんど無我霧中だった。それは、自分の世界だけに集中していたことでもある
ゴルフは経験と熟練がものをいうゲームだといわれるが、ある意味では、経験を積むと次第に思うようにならなくなっていく
ミスが起こることを想定しないでプレーをするから、ミスが起こったときに心を乱すのではないか。なら、つねにミスを想定せよ
ボビー・ジョーンズがクラブハウスの前でサイン会に応じたのである。わたしが早速、その列に並んだのは言うまでもない
世の中にはニクラウスのようなゴルファーがいる以上、自分は世界を目指すことなど考えてはならない。井の中の蛙でいいのだ、ただ日本国内だけでは人に負けないゴルファーになる
中村寅吉さんは言うのである―。「なあ、銀、ゴルフはな、2オン2パットでもパー、3オン1パットでもパー、4オン0パットでも同じパーなんだよ」
タイトルは2度獲って初めて価値があるのだとすれば、わたしは再度、このタイトルに挑戦しなければならないのである。それで、ゴルフ以外の遊びにも目を向けるようになったのだ
ゴルフでは練習で培ったショットの精度とは別の、もっと精神の集中から生まれる、何かわからないサムシングが要請されるものらしい
いつも80パーセントのショットができるように注意するようになった。要するに自分に100点満点は求めない―ということである〔ほか〕

著作者プロフィール

中部銀次郎

( なかべ・ぎんじろう )

(1942-2001)山口県下関生まれ。甲南大卒。1960年、18歳で日本アマ初出場。62年初優勝、以後64・66・67・74・78年と17年にわたり通算6勝。67年には西日本オープンでプロを斥け優勝。他にも数々のアマタイトルを掌中にし、「プロより強いアマチュア」と称されるほどだった。青木功を始め、数々のプロゴルファーとも親交があった。著書に『もっと深く、もっと楽しく。』(集英社文庫)、『中部銀次郎ゴルフの神髄』(日経ビジネス人文庫)などがある。

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