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ちくま文庫

隠された日本 中国・関東 サンカの民と被差別の世界

山や川に生きた漂泊民! 作家がとらえた真実とは?

歴史の基層に埋もれた、忘れられた日本を掘り起こす。漂泊に生きた海の民・山の民。身分制で賤民とされた人々。彼らが現在に問いかけるものとは。

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43171-4

Cコード

0139

整理番号

-79-4

2014/04/09

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

「著者のことば」私は、隠された歴史のひだを見なければ、“日本人のこころ”を考えたことにはならないと思っています。今回は「家船」漁民という海の漂泊民から「サンカ」という山の漂泊民へ、そして、日本人とは何かという問題まで踏みこむことになりました。それは、これまでに体験したことのなかった新しいことを知り、自分自身も興奮させられる旅でした。

目次

第1部 海の漂泊民、山の漂泊民(海を住処とする「家船」の人びと
幻の「サンカ」を求めて
漂泊者の思想とその豊饒な文化)
第2部 東都の闇に生きた被差別の民(「浅草弾左衛門」と呼ばれた賎民の王
生と死、聖と賎、美と醜の境界
「フーテンの寅さん」への憧れ)

著作者プロフィール

五木寛之

( いつき・ひろゆき )

932年福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。編集者、作詞家、ルポライター等を経て、66年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』(筑豊篇他)で吉川英治文学賞を受賞。2002年に菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2002年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、04年には仏教伝道文化賞、09年にはNHK放送文化賞、10年『親鸞』が毎日出版文化賞を受賞。主な著書に『辺界の輝き』(沖浦和光氏との共著)、『仏教のこころ』『自力と他力』『サンカの民と被差別の世界』『隠された日本』シリーズ(以上、ちくま文庫)『戒厳令の夜』『大河の一滴』、『他力』等がある。

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