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ちくま文庫

学問の力

「知ること」と「わかること」

学問には普遍性と同時に「故郷」も欠かせない。経済用語に支配され現実離れしてゆく学問の本質を、体験を交えながら問い直す。

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43232-2

Cコード

0100

整理番号

-41-1

2014/12/10

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

学問は現実に対してますます力を失い、衰退に拍車がかかっている。「知の芸能化」や「専門主義化」を克服するにはどうすべきか。その処方箋として、普遍性の追求と同時に「故郷」を持つことの大切さを、自身の研究体験を紹介しながら提言する。

目次

第1章 学問はなぜ閉塞状態に陥ったのか
第2章 体験的学問論―全共闘と教養主義
第3章 「知ること」と「わかること」
第4章 現代はなぜ思想を見失ったか
第5章 「保守主義」から読み解く現代
終章 学問の故郷

著作者プロフィール

佐伯啓思

( さえき・けいし )

1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会経済学・経済思想史。著書に『隠された思考』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(中公文庫、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社、読売論壇賞)、『現代文明論講義』(ちくま新書)、『貨幣と欲望』(ちくま学芸文庫)ほか多数。

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