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ちくま文庫

絶望図書館

——立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43483-8

Cコード

0193

整理番号

-71-1

2017/11/08

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

気持ちが落ち込んで、どうしようもない。はげましの言葉も心に届かない。そんなときは、絶望図書館を訪れてみよう。そこには世界中からさまざまなジャンルの物語が集めてある。せつない話、とんでもない話、どきりとする話などなど。すべて、絶望した気持ちに寄り添ってくれるものばかり。今の気持ちにぴったりな物語がきっと見つかる。こんな図書館も世の中にひとつくらいはあっていいだろう。

目次

第1閲覧室「人がこわい」(おとうさんがいっぱい(三田村信行)
最悪の接触(筒井康隆)
車中のバナナ(山田太一))
第2閲覧室「運命が受け入れられない」(瞳の奥の殺人(ウィリアム・アイリッシュ)
漁師と魔神との物語(『千一夜物語』より)
鞄(安部公房)
虫の話(李清俊))
第3閲覧室「家族に耐えられない」(心中(川端康成)
すてきな他人(シャーリィ・ジャクスン)
何ごとも前ぶれなしには起こらない(キャサリン・マンスフィールド))
第4閲覧室「よるべなくてせつない」(ぼくは帰ってきた(フランツ・カフカ)
ハッスルピノコ(『ブラック・ジャック』より)(手塚治虫))
閉架書庫 番外編―入れられなかった幻の絶望短編

著作者プロフィール

頭木弘樹

( かしらぎ・ひろき )

頭木 弘樹(かしらぎ・ひろき):文学紹介者。筑波大学卒。大学三年の二十歳のときに難病になり、十三年間の闘病生活を送る。そのときにカフカの言葉が救いとなった経験から、2011年『絶望名人カフカの人生論』(飛鳥新社/新潮文庫)を編訳、10万部以上のヒットとなる。さらに『絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ 文豪の名言対決』(草思社文庫)、『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』(春秋社)を編訳。著書に『食べることと出すこと』(医学書院)、『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(ちくま文庫)、『絶望読書』(河出文庫)、『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』(春秋社)、『自分疲れ』(創元社)。ラジオ番組の書籍化に『NHKラジオ深夜便 絶望名言』(飛鳥新社)。名言集に『366日 文学の名言』(共著、三才ブックス)。編者を務めたアンソロジーに『絶望図書館』『トラウマ文学館』(共にちくま文庫)、『絶望書店 夢をあきらめた9人が出会った物語』(河出書房新社)、『ひきこもり図書館』(毎日新聞出版)がある。NHK「ラジオ深夜便」の『絶望名言』のコーナーに出演中。日本文藝家協会、日本うんこ文化学会会員。

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