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ちくま文庫

大本営発表という虚構

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43637-5

Cコード

0131

整理番号

-16-9

2019/12/09

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

戦況の悪化にともない、偽りの情報を流すことによって、人々を欺いた大本営発表。それは軍事主導体制内部でも深刻な対立・錯誤を招き、さらに犠牲を生じさせた。最悪のフェイク・ニュースは太平洋戦争期間中にどのような変遷をたどり生まれたのか。情報隠蔽・記録改竄という問題に直面する私たちが、昭和の負の歴史を教訓化するために必読の1冊。

目次

第1章 大本営発表の開始(第一回目の衝撃
諦め、熱狂、無関心 ほか)
第2章 大本営発表という組織(曖昧な組織
二つの報道部 ほか)
第3章 大本営発表の思想(悩める知識人
東條がつくった国民囲い込みの「外壁」 ほか)
第4章 大本営発表の最期(「大本営発表」から「大本営及帝国政府発表」へ
シビリアンコントロールの定着 ほか)
第5章 大本営発表からの教訓(大本営発表の歪みからみる日本軍の特質
アッツ島玉砕にみる日本軍の欠陥 ほか)

著作者プロフィール

保阪正康

( ほさか・まさやす )

1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける。個人誌「昭和史講座」を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞。著書に『戦場体験者 沈黙の記録』(筑摩書房)、『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)、『若い人に語る戦争と日本人』(ちくまプリマー新書)、『農村青年社事件』『帝国軍人の弁明』(以上、筑摩選書)、『昭和史七つの謎(★正字)』(講談社文庫)、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)など多数がある。

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